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No.1371 設計契約解除でどの程度の請求がくるものなのか

 相談概要 氏名: JK
相談建物予定地(市町村までで可):福島県福島市
職業: 専業主婦
年齢: 33
性別: 女性
構造: 木造
竣工予定: 西暦2016年3月(子供の入学式前に引っ越し希望で打ち合わせを進めておりましたがまだ基本設計も終わっていないので、竣工予定の目処もありません)
何階建て?: 地上  2階、 地下    0階
延べ床面積:    146.16u(    44.31坪)
工事金額(売買金額)の予定:   ?万円
※本体工事で2800万円、設計+付帯工事+申請費用込みで3500万円、で
お願いしてます。
 式典費用やローン手数料は含まれません。
設計監理料はいくらの予定ですか?:250万円(当初は規定の本体の10%を計上されてましたが、内容にそぐわない旨を伝えると最低250万円で先方より呈示されました)
建築様態: 注文建築
 相談内容 約一年半前、設計事務所と建築設計業務委託契約を結び10万円を支払いました。
予算はリフォーム工事で当初1000万円。プランニング中に2500万円に引き上がり、言われるがままに予算を増額。
その後建替え工事に変更。本体予算は2800万円に変更。
提出されたプランで基本設計打ち合わせをしましたがプラン変更へ。
次の案も数回打ち合わせしましたが、図面不備により変更。

今まで先方から呈示あったプランでうまくいかず破棄になったため、次はこちらからプランを呈示したため本体4000万円超えといわれ抗議。その後一千万下がりましたが予算オーバー。

打合時間の半分は雑談。見積もりは電卓でのどんぶり勘定。詳細見積もりは打ち合わせし拾い出し後しか出せないためその前に支払えるかどうかの返答を要れていますが、得体の知れないものに返答はできません。
また図面は毎度平面図。引っ越し希望時期は契約前に伝えてありますが到底間に合いません。

今は設計契約時に「工事請負契約に至らなかった場合それまでにかかった費用は別途請求する」の一文に怯えております。
この場合、どの程度の請求がくるものなのか、目安や計算方法などが知りたいです。
 yorozuの感想 悩んでいる時に誰に相談したらいいのか、どのような単語で検索すれば知りたい情報に辿りつけるのか、その糸口だけでも知りたかったので、このサイトを見つけた時は嬉しかったです。
アドバイザー 
山口 雅克  契約に至った流れがはっきりしませんが、「工事請負契約に至らなかった場合それまでにかかった費用は別途請求する」とあったにせよ、その設計者はあなたの要望に沿うような計画をしてくれたのでしょうか。建主の希望を叶えることのできないプランを重ねてきたのであれば、そもそも払う必要があるのでしょうか。

 ただ、あなたの要望である規模や間取りとコストに開きがありそれを何度も説明してくれてはいませんか。リフォームから新築へと話が流れていく中で、住まいに対する考え方や全体のコストなどに関してお話を重ねられたと思います。いかがでしょうか。

 平面プラン作成を重ねるにあたり、建主の要望が変化していくことに気がついた場合は、まずは平面プランだけで建主の要望とコストを探りながら進めていきます。毎回毎回プランを創る毎に立面図やその他の図面を作成するようなことはありません。

 又、この段階で詳細な見積もりを設計者が提示することもありません。
住宅メーカーの画一的な建材とプランではありませんしこの段階で最も重要なことは俗に言う坪単価で総コストを推定し、それで建主が納得した場合に基本設計図で立面図などを作成して概略を理解してもらいます。

 それから実施設計で詳細を作成し、複数の工務店などから見積もりを徴集して建主の希望金額の内容で請負工事契約をするのです。この時の数社の見積もり差額は設計監理報酬よりも大きいことが殆どです。

 設計者の計画の進め方に疑問をお持ちのようですから、第三者の設計専業で戸建住宅に明るい人に助言をしてもらってはいかがでしょうか。
 住宅メーカーやパワービルダーと呼ばれる住宅屋さんとは設計の進め方が違いますので、その辺りもわかってもらえるといいですね。
 武田 直行  相談内容の文面からはっきりしないところがあります。
まず設計監理契約を締結されたとありますが、リフォーム工事から建て替え工事に変更になった時点で新たに締結された契約ということで解説させていただきます。

通常の流れとしまして工事着工までは住宅の場合は建て主の希望をうかがって法的なチェック等を加えて基本計画(通常平面図作成程度)を実施して気に入ってもらえれば設計監理契約を締結して設計をすすめてゆきます。この契約書には通常基本設計業務と実施設計業務に分かれてそれぞれ成果物(平面図や立面図などの設計図書、設備や構造関係の設計図書も場合によっては追加する)を提出し、双方が確認したうえで進んでゆきます。
確認申請に必要な図面などの作成も実施設計の成果物になります。

今回のケースは契約書の内容がはっきりしないので具体的な数値を出してお答えできません。通常の契約書が交わされているならそれぞれの段階の成果物に応じてある程度の人工計算が成り立ちますが。文面通りだと成果品に見合うものはないので最初に支払った10万円以外に追加で相手側からの請求がきても支払う必要はないと思います。

工期についても通常契約書に記載されますが双方の事情もからむので通常遅れることもあります。

設計業務の段階によっては坪単価などを決めて簡単な概算を提示しながら作業を進めて行くこともよくあります。

ただリフォームから建替えに途中で変更になったとあります。通常リフォームでも設計にあたっては既存建物の建築確認申請書や設計図書がない場合があり、現況調査を行い、既存の建物の図面化を行い、既存の耐震性能を把握してからリフォーム設計に入る場合が多いのです。
リフォーム設計が終了した結果建て替えに変更になった場合や実際に現況調査を実施して既存の建物の耐震性能を提示されたのちに変更になった場合などは実際に作業手間が発生していうので経過によっては設計事務所から作業料を請求される可能性もあります。それでも金額的には数十万程度ではないでしょうか。

まず第三者の建築士などの専門家に入ってもらい、契約内容や現状の把握をしてもらい適切な助言を受けることをおすすめします。
 コメンテーター 
長谷川 明弘 両解説員が言う通り、依頼されている設計事務所の仕事の進め方が、通常の住宅が得意で良心的な設計事務所とは、かなり違うと思います。
契約破棄になったとしてもJKさんが納得できていない状況であれば、追加料金等も支払わなくて良いと思います。
とにかく、少しでもはやく、第三者の建築士等を探し、間に入ってもらって、問題解決をされる事をおすすめします。
 事務局から 
  古賀 保彦 成果品(設計図書)が伴わなければ費用を支払う義務はないのでは、との解説もでていますが、詳しい経緯が不明なため、場合によってはそのようなケースもあり得る、という風にお考え下さい。

設計という業務は、設計者が単独でできるものではありませんし、発注者の希望が全て叶えられるというものでもありません。
全体を俯瞰しながらの計画、技術・機能面、デザイン、コスト等、様々の要素について、発注者と設計者が協同して創り上げていくものです。

1年半前に着手されたとの事で、その間には相当のやり取りがあったとも考えられますし、ただ時間ばかりが過ぎて行ったという事も考えられます。
メールではその経緯がよく分からないこと、リフォームから新築へ移行した経緯も不明であること、等々により解説にも限界があることをご理解ください。

当事者間だけではそれぞれの言い分が異なり、平行線をたどる事もあるでしょうから、どちらにもかたよらない第三者に入ってもらい、双方の事情をよく把握してもらった上で、アドバイスをお受けになるようお勧めします。
相談者お礼状 
 相談者お礼状
 その後  よろず相談事務局 及び解説員の皆様

昨年は当方の悩み事に親切な解説とご意見を頂き誠にありがとうございます。
お礼が遅くなりましたこと大変申し訳ありませんでした。

その後の経緯についてご報告させて頂きます。

主人より先方に今回の建築計画の依頼はしないことを伝えたところ、こちらの心配とは裏腹なほど呆気なく承諾頂き、何事もなく契約解除となりました。

リフォームの契約から始まり(契約時に「とりあえずリフォームで後々新築計画になったとしても対応します(契約は結び直さずそのままで大丈夫です)」とのことでそのまま建替え計画となりましたが、先方が作りたい独創的な建築物を私共が受け入れられず、何度も平面図を書き直しして頂いておりました(時に構造計算を外注していたプランもありました)。

最後までこちらの希望と折り合わなかったにせよ、ここまでの打ち合わせの年月の間、外注費などの費用がかさんでいるのではないかと心配してしまい、素人ながらにあれこれと情報を集めていたところ、こちらの相談室に出会い、ご意見を頂けたことで契約解除の話を切り出すことができました。

本当に感謝しております。
ありがとうございました。
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