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建築よろず相談

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No.1327 構造用MDF耐力壁の建物の改築で・・・

 相談概要 [氏名] T.K
[相談内容] 注文住宅の瑕疵
[居住住所] 神奈川県横浜市
[相談建物所在地] 同上
[職業] 主婦
[年齢] 57
[女性] on
[構造] 木造(2X4工法)
[引渡し年月日] 西暦    2005年 3 月  日
[公庫は使わない] on
[性能保証は使っていない] on
[何階建て] 2
[延べ面積m2] 179,26
[延べ面積坪]
[工事請負金額] 37045160
[設計監理料] 0
[様態] 注文建築
[施工者] 大手ハウスメーカー
[設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。
[監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。
[確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。
[18確認申請の為の委任しましたか?] した。
[確認申請書お持ちですか?] 有る。
[検査済証は有りますか?] 有る。
[設計図面は何枚もらいましたか?] 11
[工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 2
 相談内容 現  象:
建物外壁の面材は構造用MDF耐力壁で施工されています。最近、改築で外壁を何箇所か切り取った時に、MDFの施工状態に下記の問題を見つけました。

(1) 面材メーカーが取得した国交省の大臣認定書によると、CN50の釘を使用し、そのピッチが面材の外周で100mm、内周部分は200mmとなっていますが、実際には外周部で120〜150mmぐらいになっている箇所がある。

(2)隣り合った面材を止めている釘は、同じ位置に並んで打つように指示されているが、実際には位置がバラバラになっている。

(3)外周部の釘の位置が、面材の端に寄り過ぎていて、面材から釘が外れかかっている箇所がある。(面材と面材のすき間に釘を1本打っている箇所もある。)

(4)釘の打ち方も悪く、釘を途中まで打って曲げてある箇所がある。

(5)1F居室のMDFの一部には 水に濡れたシミ跡があり、釘が赤く錆びていた。(結露ではないかと思われる) また別の1F居室外壁には、ヒビが入っており、ヒビの原因を特定るするために中をあけると、釘が錆びて抜けていた。(外壁のヒビから水が入ったのではないかと思われる)

(6)基礎にはヒビが入っているようには思えないが、新しく行った地盤調査では、建物が地耐力1〜2の部分にかかっている。

(7)含水率が大臣認定の含水率(許容範囲も含めて)を数%超えているが、20%以下ではある。

相手の意見:
(1)面材メーカーに耐力壁としての性能について尋ねたら、施工要領通りになっていなければ、耐力壁としての性能は保証できないと言われました。

(2)MDFは合板の一種類なので、MDFを構造用合板のマニュアルに沿って施工することができ、構造計算上問題ない。との回答をもらいました。

(3)「枠組み壁工法においては国土交通省告示第1540号と第1541号において、外周部10cm、中間部20cm以下にする仕様規定になっているが、2倍の間隔をとったとしても優良住宅と同じなので大丈夫である」との回答。

(4)国土交通省告示第1540号と第1541号に沿って施工しているので、釘間隔、地震、台風に対しても問題なし。

(5)(2)から(7)については、問題ないとの回答だけで、具体的な回答がありません。

相談内容 :
建物の安全性を心配しています。(1)から(7)項の問題がある現状で、耐力壁としてどの程度問題があるのでしょうか?これからも安心して住めるのでしょうか? 耐力壁としてどの程度の性能になっているのか、知る方法はないでしょうか?
 yorozuの感想 ボランティアで対応して下さっている皆様 ありがとうございます。
全国各地からメールで相談を受けて下さる「よろず相談」を もっと早く知っていれば 引き渡し前に業者にしっかりとした対応ができたと思いました。現在 皆様への回答を読ませていただき勉強させていただいております。
アドバイザー 
 古賀 保彦 解説員の古賀です。

 耐力壁の材料・施工方法については、それぞれの建築基準法や告示、認定をとっているものはそれぞれの認定条件に従って施工する必要があります。

 釘打ち間隔については、1枚の面材全体に必要な本数を満たしていれば、間隔に若干の誤差が生じても大きく性能が低下するとは思えませんが(但し100mm以下とされているなら100mmを超えると規定外になります。)、写真を拝見する限りでは面材の縁に近すぎる釘がありますので、所定の性能を発揮できない可能性は高いと思います。認定品の場合は縁から釘までの距離も決められています。

 釘頭の無い写真は内側から撮影されたものでしょうか?耐力壁の場合は、面材の継ぎ手部分に受材が必要ですが、耐力壁ではない部分なのか、改修で受材を撤去されたものなのか判断がつきませんので、その点もご確認ください。

 認定と告示では内容が違いますので、あくまでその材料の規定に従って施工する必要がありますから、優良住宅云々は関係ないことですし、告示どおりに施工しているというのも依って立つ根拠が違いますので、大丈夫と言えるものではありません。

 また、シミや釘の錆び、含水率は防水に関係することですが、
 ・耐力壁の不具合 → 外壁の亀裂 → 漏水
 ・地盤の不具合や基礎のひび割れ → 外壁の亀裂 → 漏水
というような繋がりも考えられるものの、広い範囲のものなのか、部分的な現象なのか、どの程度なのか、によって原因の推定や対処方法が変わってくると思います。

 現状で建物がどうなのかは、写真からでは判断がつきませんので、第3者の建築士に調査してもらい、施工会社の見解がどうなのか、また今後どのように進めたら良いのかなど、ご相談されてみてはいかがでしょうか。
 清水 煬二 解説員の清水です。

釘のピッチや位置など、少しの狂いもなく仕様書通りに、全て正しくできている現場を見たことはありませんし機械で釘を打つので、現実にはほぼ不可能だと思います。

多少の誤差やズレは、現実的には施工誤差を考えて安全をみて、設定されているので問題ないと考えています。

しかし、写真の3枚は、全て外壁側だと思いますが、構造用合板のつなぎ目が全て、この打ち方であれば、問題だと思います。

設計上、どの程度の安全をみているかにもよりますが、一部であれば、全体での影響は、少ないでしょう。

これらの写真を見せて、工事業者にお知らせはしたのでしょうか?

含水率については、ツーバイフォー工法では19パーセント以下となっており現実にそれ以下であれば、心配ないでしょう。

雨漏れか結露かという点に関しては写真もありませんので、コメントは、控えます。
大内 彰  解説員の大内です。

MDFの耐力壁はその材料特性から釘の端あきが重要なポイントであると考えています。

写真を見るとばらつきが大きく、端あきが確保されていな いものが多いです。合板の場合、この程度のピッチであれば釘を増し打ちすれば補強可能と考えられますが、MDFの場合はそのような補強は耐力 の低下を引き起こす可能性が高いので避けるべきで、パネルごと取り替えるなどの対策が必要になります。この耐力壁だけが施工不良だった、という可能性は低いので全体的に確認すべきだと思います。 
 コメンテーター 
藤井 修 コメンテータ担当の藤井です。
耐力壁は基準を満たしていなければ耐力壁とは言えませんね。
ただしMDFの壁すべてが耐力壁で設計はしていないはずなので設計図で耐力壁の位置を調べて現場の壁と照合して下さい。
いずれにしても各解説員の意見を参考に施工会社にきちんとした調査と確認をするように頼んでみてはいかがですか。それでも納得が得られなければ古賀解説員が言われるように第3者の建築士に相談してみて下さい。
 事務局から 
  荻原 幸雄 大手ハウスメーカーの第三者監理をしたことがあります。
そのメーカーの監理者は二人ついおていて、名前だけの部長(現場で会ったことがありません。)
と現場監督が監理者になっていました(これでは監理の機能しない。自分で自分を監理するのだから)。

また、大手ハウスメーカーは詳細施工マニュアルは建築主に渡しません。
しかし、第三者監理では必ず提示させます。なければ監理できないからです。
(これは当然、私から建築主に渡しました。)
このマニュアルには釘の打ち方が詳細に書かれています。この基準で私は監理したのですが、やはり、釘のピッチや端あきが足らないなどがありましたので、その時点で全てを打ち直させました。

私がいなければその家も貴宅と同様になっていたと思います。

問題は最低限の「建築基準法ハクリアーされている。」「構造計算上、安全である」と主張します。施工誤差というものがあるので、ある程度は許容されるものですが、100が150ピッチになったりすると1.5倍ですから許容範囲というには大きいと思われます。

そもそも、基準上問題ないということよりも、許認可された工法の品質の確保された建物を購入したのであって、それよりも基準が落ちるのであれば、契約した建物と違うということになります。

根本的な問題か?品質の低減の問題か?
先ずは、建築士に現地確認してもらうことがよいと思います。
相談者お礼状 
 相談者お礼状  回答を頂きました皆さまへ
 お忙しなか 回答を頂きましてありがとうございました。
読ませていただきながら 「やっぱり」、「なるほど」と思ったりで 勉強させていただいております。 「建築よろず相談」に相談メールを送らせて頂きました後に 業者より 再度、回答をいただきましたので次のメールで送らせていただきます。まずは このメールでお礼を述べさせていただきます。

古賀様
 写真は 後付けベランダをつけるために  南壁の腰高窓下の部分を900×1800程度で 2枚切り取った時の写真の1部です。(腰高窓両側は耐力壁になっています)北壁が耐力壁になっていますのでヒビの原因を特定するため(雨が入ったのか MDFがグズグズになって釘が錆びて 抜けている部分がありました。MDFにヒビも入っていましたが立ち合いをお願いした建築士さんたち(今年1月)から「ヒビの原因はわからない。釘が錆びて 抜け落ちていることは確認していない。」と立ち合っている業者の前で言われました。
それだけではなく北壁のMDF状態を切り取って中を確認しようとすると業者がものすごく抵抗をしてきました。
また 切り取った後は 含水率だけで逃げ切りたいせいか これは業者が含水率を調べるために 耐力壁となっている北壁を数か所(小さい面積です)切りとりましたが 面積が小さく釘の状態や 受け材の確認までは出来ていません。
建築士資格を持っている大工さんに 受け材の確認を相談をしてみます。
*耐力壁の不具合⇒外壁の亀裂(引っ越してきたときに家の壁 全てにクラックが入り 業者が足場を組み塗り直しましたが 未だ ヒビは増え続けております。業者の見解は 「養生不足でヒビが入ったでしたが 今は 経年劣化に回答が変わりました」
最初(今年1月) 現場で業者から説明を受けた建築士さん(構造と意匠)は「外壁の施工は カナ計図通りだと確認した。」だけのコメントで その後入院されたために 今は別の構造と意匠の建築士さんに変わりました。が やはり コメントは「MDFは難しい。業者が 外壁全てを切り取ってMDFの釘打ちピッチを確認しろと言った場合 誰の費用でそれをするのか?含水率は問題ない。」などの説得力のないコメントだったものですから ”よろず”さんに相談をさせていただきました。
地盤(後で 別メールで相談をさせていただきたいと思っております。宜しくお願いたします)は 建築当時の地盤調査がスエーデン式では地耐力4となっていたのですが「我家の安息角45度が取れていない」と 南の家(我が家より敷地が約3mほど低い)を建築している業者さんたちから指摘されました。これに関しても 病気になられた建築士さんたちに相談しましたが 「建築士以外に安息角が取れていない等 言える立場にない。」と業者、Tの話し合いの場で 一蹴された経緯があります。(今年1月)その後 6月に再度 地盤調査と 測量をしてもらったのですが家は 南に25CMほど 出ており(安息角45度取れていない) 地盤は地耐力1〜2でした。
今の構造の建築士さんのコメントは 業者の計算や見解(Tはいっさい理解できません)を見て 「業者が 南の家の基礎下に杭を5mほど下まで入れる案を出してきているが 費用分担はどうするか?」と 言われてびっくりしました。
基礎、擁壁の安全性、MDF(4号建物)の安全性は 一切 考慮されずに家を建てている ことがわかったにも関わらずです。(別便で相談させて頂きたいと思います)

清水様
 上記で書きましたように 業者に写真も見せ、後付けベランダ下のMDFの施工状態の 写真も また それを保存していますので それも 確認していただきました。
 今考えれば 「業者は耐力壁を合板だと主張しており 建築中のMDFの写真(業者)を 私が本社のお客様センターに添付で送って 逃げられなくなり 今度はMDFは MDF合板と呼ばれいている。 だから MDFは合板であり 自社の合板マニュアルで施工したので 大丈夫だ。その上に インターネットのウィキペディアのMDFの説明を MDFは合板だと書き換えて送信してきました。すぐに(否定のメールを私が本社に送りましたが) その次に 彼らがしたことは 耐力壁のMDFを我が家に持参して(というより 部長以下が 怒鳴り込んで来て 主人の前で 奥さんが本社に連絡をしたようだが MDFを指さしながら これが 合板だ。奥さんは まったく理解できていないので MDF合板を持参して 説明に 来た。」と言われました。
 今までの建築士さんたちにも 耐力壁のMDFに関しての成り行きをお話ししても 反応が鈍く 今の建築士さんたちも余り 興味がありません。
 雨漏れは(北の外壁ヒビから入った?1月でしたが病気の建築士さんのコメントなし)と 結露(北の壁の別の場所を6月に開けて 今の建築士さんが確認)しました。
 ”よろず”さんから コメントを頂けましたので 有難いです。

大内様
 大変 理解できました。 コメントありがとうございます。
 外壁の施工状態ですが 通気層がなく 透湿防水紙を使用せず ゴムのような防水紙(?)を使用しており それを MDFにステイプルで 貼りつけておりました。(建築士さんたちも確認)ですから MDFは適当な釘打ち(MDFとMDFの間に釘を1本 打っている箇所もあります)施工で穴だらけだと感じました。
 質問ですが 「耐力壁を全体的に確認する」ということは どういう意味ですか?
 全ての 外壁を剥ぎ取れということですか?

藤井様
 アドバイスありがとうございます。 業者は 外壁を確認することを 去年の12月頃から嫌がっており 問題のMDFの状態を見ていただいても「まったく 問題なし」状態で しかも 建築士さんたちは 皆さん 揃って 「興味なし」のような感じです。

荻原様
 貴重な情報ありがとうございます。やはり 彼らは MDF施工マニュアルを持っているのですね。「合板マニュアルでMDFを施工したから 大丈夫だ。」と言っております。

 「全てを打ち直す」とは「MDFは取り変えないで 釘を引き抜き 正しい場所に 釘を打ちなおしたということですか?」
 彼らは 建築士さんたちを前に 絶対に引きません。
 MDFの施工に関しては 別の建築士さんに依頼して調査して頂こうかと思っております。その他 問題山積です。
 その後  
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