本文へスキップ

建築よろず相談

TEL. 090-5548-7520

〒181-0001 東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

よろずWEB相談HEADLINE

No.1264 工事の内容があまりにもズサン

 相談概要 [氏名]Y.O
[相談内容] 注文住宅の瑕疵
[居住住所] 三重県伊勢市
[相談建物所在地] 三重県伊勢市
[職業] 主婦
[年齢] 44
[女性] on
[構造] 木造(在来工法)
[公庫は使わない] on
[性能保証は使っていない] on
[何階建て] 1
[延べ面積坪] 10
[工事請負金額] 500
[設計監理料] 0
[様態] 注文建築
[施工者] 大工(工務店)
[設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。
[監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。
[確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。
[18確認申請の為の委任しましたか?] した。
[確認申請書お持ちですか?] 解らない。
[設計図面は何枚もらいましたか?] 2
[工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 5回ほど
[施工者名] 大工
[販売会社名] 大工
[設計者名] M
 相談内容 現  象:
上棟が済んだ状態です。
親戚の大工に10坪の仕事に使う離れを建築してもらう予定でした。

母方の実家が代々、大工をしており、「やらしてほしい」ということだったので、依頼することになりました。「あんたのことは自分の子供と同じに思ってる、まかせておけ」と最初は言われ、確認申請も設計士に依頼して出しました。
ところが、その後工事の内容があまりにもズサン(図面、見積りを出さない、口約束しかしない、たまりかねてこちらから書面で伝えても無視をして工事を進める、最初はこちらの提示した予算で十分できるといったのに<他社で見積もっても十分施工可能な金額です、水回り等なしで500万円>工事が始まったら600万程かかるといわれた、施工そのものが計画性なしで行き当たりばったり)で、困惑して、苦情を伝えました。
親戚ということもあり、かなり言い方に気をつけたのですが、自分の都合が悪かったのか、「こんなに、ごちゃごちゃ口出されたらやりたくない」手伝いに来ていた奥さんからも「素人なんやから黙ってまかせればいいのに」等言われて、そのときはそのまま帰られてしまいました。40歳代の息子さんが一緒に仕事をしていたのですが、「僕は建てているだけやから」と言われました。こちらから頭を下げてくるのを待っていたそうです。

その後、色々あり、よく知っている人たちから「まともに家を建てたことがない、でたらめ、話が出来る人達ではない」等びっくりするような話を聞き(婚家のことで忙しかった母もまさかそんな事とは知りもせず)、事実、関わっているうちに信頼感が持てなくなり、結果的に他の工務店に依頼することになりました。

地元の評判もよく、誠意、善意ある対応の工務店ですが、確認申請を調べてもらったところ、申請書と実際の建物の配置、施工が違っていることがわかりました。

最初に、申請した設計士に変更、申請してもらうのがいいということなのですが、建物自体に、今後問題が出てきても困るし、再申請の手続きも含めて、次の工務店も仕事がやりにくそうです。
姉は事件等で、審査が厳しくなり、再申請が通るのかわからないといった不安もあるそうです。建築士さんにまずは事情を話すつもりですが、希望したようにも建てていないし、いっそ建物を壊し(上棟がすみ、屋根の下地(?)を葺いた状態、140万円程かかりました)きちんと、設計からやり直したいと思ったりします。

最初に、親戚ということだけで信用したこちらが悪いことは十分承知です。こちらの良心(単にこちらが馬鹿だった?)を逆手に取った行為に情けないやら腹が立つやら悲しいやらです。
血のつながった親戚だけに。つい長々とかいてしまいました(気持の持っていきようがなく、すいません)、今となっては、人を恨むようなことはしたくないので、気持ちを切り替え、今後にこの経験を生かしたいと思っています。

相手の意見:
「言われたようにたてただけ」とのことでした。
余談ですが、他に仕事がないようで、「言うようにするからやらせてくれ」と言い続け、かといって、最後まできちんとした見積り、契約書等は出してくれませんでした。

直してもらいたいところも何箇所かでてきて、そのときはやり直しを認めていても、結局、のらくらとかわしてやってくれませんでした。
持ってくる物といったら、近所のあいさつ回りの品等¥30000、祝儀\56000等、意味不明のものを含んだ請求書だけでした。それも月末だから支払ってもらうのが当然とばかりに。

以前にとった他社の3社の見積りと比べても、大工手間賃が2倍近く高かったです。
法的手段も考え、弁護士の無料相談に行ったことを伝えたら「親戚やんか、これからも仲良くなあ」などと言われたり、逆に「身内の自分と他人のどちらを信用するんや」と大きな声で怒鳴られたりもしました。
奥さんからは「あんたは腹黒い」(どっちが!)これも逆に「Yちゃん、人はもっと信用しやな、そしたらもっとあんたは輝ける!」(意味がわかりません!)こんなことはほんの一部です。
玄関先でいわれたりした時もあり、ご近所に恥ずかしいです。
そのうちに「金を払え」と頻繁に言うようになり、こちらも精神的にきつくなり、いわれた金額を支払うかわり、これ以上の金銭的支払いおよび工事はしないと一筆書いて、この件に関しては終了としました。

工事が中断して一月余りになってきましたが、今は次の工務店と話し合っているところです。
(梅雨の時期に入り雨ざらしの状態も気になるところですが。)

相談内容 :
今の工務店さんから、再確認申請はとれるのか、今は法令がどんどん変わり、従来なら通ったことが通らないことがある。
現状と申請書が違うところがいくつかあるし、最初に通った内容でも次は通るかわからない、人間のすることなので判断もまちまちだ、といった問題、見解が出てきています。
最初の大工さんにしてもらっていたら確実に完了検査は通らなかったそうです。
つまり最初から完了検査を受けるつもりはなかったのではないか、とも今度の工務店さんも首をかしげています。
このくらいの建物なら確認申請をしないことも実際はあるようですが、前の大工でこりているのですることはきちんとしたいし、するつもりです。

あまりにも無理な話になり、工務店もやりにくいなら、いっそ設計からやり直してもいいかと思うのですが、その場合は、どんな問題が考えられるでしょうか。

解体費等もかかるでしょうし、新規の手続きも生じてくると思うのですが。
それともやはり、それはとても無駄かつ、もったいないことだから、多少無理でもこのまま方法を考えて、工事を続けてもらったほうがいいのでしょうか。
小さな工事なのにこんなに手間取る事になるとはおもいませんでした。

よいご意見がありましたら、どうかお教えください。
 yorozuの感想 相談コーナーを読んでいて、こんなにトラブルが巷に多いのかとびっくりしています。
今回、まず電話でいろいろな窓口で相談してみましたが、話は聞いてもらえたことはありがたかったのですが、具体的な意見は、あまり頂けませんでした。
電話では時間的等、無理があるかもしれません。慣れないPCで検索しているうちに見つけましたが、よろずさんは、地獄に仏といった思いです。

ついグダグダと書いてしまいましたが、精神的に少し落ち着きました。ありがとうございます。
弁護士さんをはじめ、いろいろ相談した所で、かなりお叱りも受けました。自己責任ということは理解していますが、理屈で割り切れない人間関係や、法令の事は業者を信頼するしかなかったのです。

人って、こんなに悪くなれるものかと寒々しい気分ですが、トラブルに逢わないために、起こさせないために、賢くならなくてはと思いました。
アドバイザー 
 米村 和夫 要約すると
1.10坪の建築物を新築しようとして親戚に依頼した.
2,上棟したが,瑕疵と思われる事やコミュニケーションが出来ない状況になった.
3.140万程のお金を払い工事を事実上中止した.
4.新しい工務店との話を進めている,(契約したかは不明)

そこで「相談内容として」

5.再確認申請を出すべきか?出せれるのか?
6.解体してやり直した方がいいのか?
という事ではと整理してみました,

5について
現地を確認してみないと.,どこまで確認申請と食い違った工事内容になっているのかわからないので明快には言えないのですが,「計画変更(再確認申請)」は必要と思います.
再確認申請は通るのか?という工務店さんの発言なのでしょうか?

お姉さんの発言もあるようですが...工務店さんの発言にも無理がある様に思えます.
いくら建築基準法が変わろうともわずか1年以内と思われる申請を通した役所または民間機関が再申請を受け付けないはずがありませんし基準法はその後変わっていないのでは?と思います.
「再申請をする」というスタンスが基本では?と思います.

6について
せっかく出来ているのですから修正をして解決策を探るのがスジと思いますし,一番コストのかからない方法ではないでしょうか?
次に相談している工務店さんの見解はどうなのかがわかりません.
もし信頼出来る工務店であるのなら提案があるべきと思いますが,いかがでしょうか?まだ信頼関係が十分に構築されていないように感じます.

補足
a)今回の申請に関わった設計者という方の存在です.親戚の(大工さん)の紹介なのでしょうか?設計料欄が空欄になっているので設計料が発生していないなら,相談主さんが依頼したのではないようにも思います.ある意味通りすがりの割り切った設計士なのでしょう.(監理者が空欄になっていますし)今回の瑕疵には設計者,監理者も責任があります..

b)ちゃんと代理人として相談主さんの利益を守り意見を反映してくれる建築家が必要と思います.
新たな工務店さんもそこまで信頼関係ができていないように感じます.

建築はとても奥の深い話ばかりです.
疑って見始めたらどんな事でも不満.不安になってしまいます.
お体を壊さない前にいい建築家と出会う事が大事です.

追伸,5月の連休に伊勢神宮に行ってきました.とても風情の有るいい街並でした.
美しい街だからこそ,工務店さんや,大工さん主導ではなく建築家主導の家づくりをお薦めします.
 関口 啓介 米村さんも解説されてみえるように、建築基準法第5条の4第項において、「建築主は、前項に規定する工事をする場合〜中略〜規定する建築士である工事監理者を定めなければならない」としております。
建築確認申請書の工事監理者欄に記名された監理者が居るはずです。今回の規模では監理者の資格要件はないかと思われるので、建築士とは限りません。代願(確認申請手続きのみを請け負った)行為は禁止されております。

まずは工事監理者と連絡を取って、今後の手続きをご相談下さい。
あなた(建築主)と契約関係にないのであれば、契約が必要になるもしれません。また、工事監理者が信頼するに足りないのであれば、工事監理者から降りて頂く、または変更する手続きが必要です。

あなた(建築主)が依頼した工事監理者をもとに、工事が続行可能なのか、計画変更届けでよいのか、ご相談頂くのが良いかと思われます。
この場合、資格要件では建築士は必要ではありませんが、
専門的な判断や手続きが必要なため、信頼できる建築士に依頼されることをお勧めいたします。
古賀 保彦  相手方がご親戚という事で不安な事があっても強くも言えず、ずるずると事態が進行してしまって大変な気苦労をなさった事と思います。

設計図書や現場、相手方の事は詳しく分かりませんので憶測になりますが、今後の事を踏まえて今の段階で思い切りよく工事をストップ・精算なさったのも、お互いのために良かったと思います。
ただ、今回の建築工事での関わりがなければ、相手方とは特に利害関係のないご親戚づきあいが続いていたかと思うと、残念な事ともいえますね。

確認申請などの手続きの煩雑さもあるでしょうし、これまでの思いも残っているでしょうから、すっきりと解体して新しくやり直すという手もあるのでしょうが、ここまで手掛けたものが壊される、という相手方の心情を思うと、さて、方法としてはどうなのでしょうか・・。そこまでやってしまったら、もうお互いに全くの絶縁状態になってしまうかもしれませんし、ご近所の噂になって相手方も苦しい立場に追い込まれるかもしれません。
ご親戚でなければそこまで考える事もないかと思いますが、お母さんのお立場等もあるでしょうから、次のアクションは落ち着いてお考えになった方が良いと思います。

次に依頼する設計・施工会社によく調べていただき、確認申請の審査機関に事情を説明して再申請・変更届けを行い、施工上の不具合の手直しも含めて工事を引き継いでもらうような進め方の方が、これ以上に荒立てる事なくて良い方法かもしれません。
お母さんに仲立ちしていただいて、ここまで作っていただいたものを生かして工事を進めます、という形をとる事が、お互いに残る「しこり」を少しでも小さくする方法になるかもしれませんね。
建物の修復はお金を掛ければなんとかなりますが人間関係は難しいですからね。余計なお世話でしたら恐縮ですが・・。

建築関係法令の改正が続いていましたが、今年になってからの申請であれば、建物自体への影響は少ないと思いますが、確認申請内容と現状が違っていれば、変更手続きが必要です。

また、今年の10月1日以降の引き渡しとなる場合は、施工会社が瑕疵担保履行法に基づく保険への加入が必要になりますが、独立した住戸ではない「離れ」であるかどうかによって要否が変わります。 このあたりは、建築確認申請内容とも関わる事ですので、しっかりと内容を確認された方が良いです。この保険は着工前に加入手続きする必要がありますから、前の施工者の保険加入の有無と工事を続行する場合の引き渡し日にご注意下さい。 
 コメンテーター 
笠原 歩 お気持ち、お察しいたします。
精神的、金銭的に大きな負担を強いられ参っておられるとは思いますが、ここからは前向きに考えて行きましょう。
まず、親戚の大工に対しては、一筆書いてケリをつけた訳ですから「もう無関係」というスタンスでよいかと思います。親戚付き合いに関しては「建築よろず相談」の守備範囲を超えていると考えます。

今後は、今の工務店を主体とするか、あるいは解説員の回答にあるようにさらに第三者の建築士に相談をして、問題の解決を図るべきだと思います。
既に得た確認済証と、実際の現場がどの程度食違いがあるか不明なので断定は出来ませんが、おそらく「計画変更」ではなく再度の「確認申請」が必要かと思われます。
現場のどの部分がそのまま生かせるかは、今の工務店あるいは第三者の建築士が、行政庁または確認検査機関と相談した上で判断することになります。

また「離れ」の建築に関しては、建築基準法上「可分」「不可分」の関係等、エンドユーザーの方にとっては難しい用語や概念が存在します。十分に納得した上で、事を進めて下さい。
 事務局から 
  荻原 幸雄 この世は不思議なもので、全く知らない人よりも「袖触れ合うも何かの縁」と単純に親戚・友人・青年商工会議所当の団体の活動の中の知人・法人の知人などいろいろな繋がりの中で生きています。
どうしても、全くの他人や知らない人よりも縁のある人を知人を通しても探して、紹介という流れがあります。

しかし、冷静に考えてみればわかるのですが、安心な技能・能力の持ち主かはイコールではないことに気が付きます。

今の時代、ネットや雑誌でいくらでも赤の他人でもそれによらない技術を伝えて良い仕事をする人と出会える時代です。

建築を依頼する人には、その内面が伺える建築哲学を持っているかが大きな選定基準だと思います。技術者には哲学が必要です。そんな出会いであれば良かったですね。
相談者お礼状 
 相談者お礼状  
 その後  
目次に戻る

バナースペース

建築よろず相談

〒181-0001
東京都三鷹市井の頭3丁目12番11号

TEL 090-5548-7520