| 相談概要 | [氏名] R.N [相談建物予定地] 兵庫県神戸市 [職業] 建設業 [年齢] 32 [男性] on [構造] 木造(在来工法) [引渡し年月日] 西暦 2009年 5月 日 [公庫は使わない] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] 116.42 [延べ面積坪] [工事請負金額] 1800 [設計監理料] 0 [様態] 注文建築 [施工者] 大工(工務店) [設計者を選んだのは] 自分で選んだ。 [監理者を選んだのは] − [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [確認申請の為の委任しましたか?] した。 [確認申請書お持ちですか?] 有る。 [検査済証は有りますか?] − [設計図面は何枚もらいましたか?] 7 [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 10 |
| 相談内容 | 現 象: 相手の意見: 相談内容 : [家づくりの相談内容] 大壁で荒壁をする予定です。荒壁を塗って外側に合板・シート・同縁・羽目板(または塗壁)・・・ これっておかしくないですか?内側もおなじような・・・外壁通気らしいですが この工法で荒壁の役目は果たせるのでしょうか?合板や石膏ボードで荒壁をサンドイッチして大丈夫なんかなあと、今悩んでます。 荒壁の効果である蓄熱・吸湿はできるんでしょうか?断熱効果は?いい方法あればアドバイスください。 お願いします。 |
| yorozuの感想 | いい勉強になります よろしくお願いします。 |
| アドバイザー | |
| 木津田 秀雄 | 解説委員の木津田です。 床面積が35坪で、請負金額が1800万円ということですので、土壁を採用して、土壁の調湿性能や蓄熱性能を生かして設計していると言うより、昔から土壁の家しかつくっていないという工務店が、外観や室内の仕上げを現代風にしているだけなんだと思います(兵庫県の山間部、北部では、よく見かけます)。 また、お気づきのように、土があることで断熱材を入れる隙間がなくなります。土壁には断熱性能は期待できませんし、断熱材を土壁より室内側に入れると、せっかくの土壁の蓄熱性能も期待できないことになります。 土壁に蓄熱性能を期待するのであれば、室内側は真壁にして、左官材料などで仕上げ、外壁側にはボード系の断熱材で外断熱するしかないと思います(それでもそれなりの気密性、断熱性がなければ、効果は感じられないと思いますが)。 都会から見ると高価な土壁ですが、職人が豊富で安い地域では、それ程高くならないのだと思います。ただ、上記のように、土壁の性能を生かす設計はできていないように思います。疑問に思われていることを、 しっかりと伝えて、納得できなければ、別の工務店や、設計事務所を尋ねてみるということも必要かと思います。 |
| 武田 直行 | 解説委員の武田です。 断熱材の有無や位置など文面からはっきりわかりませんが解説します。 私も似た工法をとる場合があります。古家の改修の場合に限りますが。 既存の土壁を残して土壁の外部に外断熱をして通気層をとって外部壁仕上にします。内部は洋室の場合は石膏ボードなどを貼ります。 この工法の場合は土壁のもつ調湿、蓄熱性能は使えます。 今回のような新設の荒壁の場合は充分乾燥時間を取る必要があります。ましてや外側に構造用合板のような透湿抵抗の高い材料(湿気がぬけにくい材料)を使用する場合はとくに注意が必要です。充分乾燥しないまま外側を透湿抵抗の高い材料でふさぐと結露に対しても危険側になります。 専門家に相談してみることをおすすめします。 |
| 関口 啓介 | 解説委員の関口です。 熱容量、湿気容量の大きい土壁の性能を活かすためには内側は、それらを妨げない仕上げ、例えば荒壁の上に直接中塗り、仕上塗りとされるか、胴縁の上石膏ボード+吸放湿を妨げない塗装や左官やクロスとされると良いでしょう。 断熱性能については土壁の熱伝導率は0.69W/KM(次世代省エネ基準解説書記載値)であり、グラスウール16Kの0.045W/KMと比べれば1/10以下の断熱性能しかありません。勿論土壁の地域差や施工差から上記の値がそのまま当てはまるとは思えませんが、桁が変わるほどの性能差はありません。 Rさんがこだわりの上で断熱材を入れないということでなければ、土壁の外側に断熱材を設けた方が良いでしょう。ここでは土壁施工後の乾燥促進を妨げないように充分乾燥してからの施工が必要です 。柱間に入れようと思いますと柱の大きさにもよりますが30o程度しか入りません。 耐力面材(合板等)を施工するのであれば断熱材の外側で柱に留め付け、透湿防水防風シートを施工し、外装下地(胴縁)で通気層をつくり、外装仕上げとなります。充分乾燥した後であれば、湿害をおこす危険はありません。 信頼のおける建築士に監理を依頼されるとよいでしょう。 |
| 津村 泰夫 | 解説委員の津村です どのような意図で荒壁を予定されているのかわかりませんが、木造の在来工法で伝統的な工法を用いるということでしょうか。 まず神戸市北区では用途地域の決められている地域では外壁は不燃材でないといけませんので、一旦不燃材を張った上から羽目板などを張るということになります。 荒壁では断熱効果は期待できません。何か他の断熱材を併用することになりますが、自然素材でないといけないのでしょうか。荒壁は乾燥するまでは少なくとも2年ほどかかるでしょう。したがってシートを貼るなどという場合は片面のみにするか、壁の乾燥を待ってからということになります。 家づくりの考え方と実際の家を作っていく上での材料や工法は様々です。すべて自然素材で健康に良いものをと考えられる場合がありますが、出来ないことはありませんがきわめて高価になります。そのあたり、どのような材料を使い、どの様な家づくりをするかは専門的な知識を持った建築家とともにすすめて行かれるのがよいと思います。 |
| コメンテーター | |
| 清水 煬二 | コメンテーターの清水です。 荒壁は、断熱というより蓄熱と湿気の吸放出、遮音のメリットが大きいと思います。 工事方法の注意事項としては、いくつか考えられると思いますが4人の解説委員が述べていることを参考にしてください。 外壁通気に関しては、土壁でもおかしくありません。 |
| 事務局から | |
| 荻原 幸雄 | 事務局 おぎわらの一言 荒壁の最大のメリットは自然素材であるということです。 これは自然調湿効果とシックハウスにはならない素朴さです。 この最大の利点を内側にボードを施すことで壊すことは理解に苦しみます。(古屋で荒壁が風化しているとか、内部壁で、一部を洋間にしたい場合などは別ですが・・。) 木津田解説員の指摘が当たっているのかもしれません。 と言うことは設計の知識不足ということになります。 |
| 相談者お礼状 | |
| 相談者お礼状 | よきアドバイスありがとうございます。ちょっと自分の説明不足もありました。 もう一度詳しく伝えたいと思います。 外周のみ荒壁です。断熱材は使用予定ありません。荒壁→柱に直接12ミリ構造用合板(耐震設計・合板と荒壁の間20ミリから30ミリあきます。)→シート→胴縁→外壁。 通気工法です。棟換気もとってあります。部屋側は荒壁→9ミリ合板→9ミリ石膏ボード→珪藻土 または荒壁→胴縁→杉羽目板です。珪藻土の部分も荒壁→胴縁→石膏ボードのほうがいいでしょうか?断熱材を入れるとすれば外側の荒壁の上にはればいいんでしょうか?よくわかりません。返信待ってます。 |
| その後 | |
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