相談概要 | [氏名] OM [相談内容] - [相談建物所在地] 宮城県亘理郡 [職業] 会社員 [年齢] 30 [女性] on [構造] 木造(在来工法) [引渡し年月日] 西暦2006年 1月30日 [公庫は使わない] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] [延べ面積坪] 約70 [工事請負金額] 820 [設計監理料] 0 [様態] − [施工者] 大工(工務店) [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] - [18確認申請の為の委任しましたか?] - [確認申請書お持ちですか?] - [検査済証は有りますか?] − [設計図面は何枚もらいましたか?] 1 [工事着工まで設計の打ち合わせは何回しましたか?] 1 [施工者名] Rホーム [販売会社名] Rホーム [設計者名] I [監理者名] |
相談内容 | [現象] 母親名義の家が現在空家となっている築32年(内約半分は15年程前に増築)の一軒家をリフォーム契約した。私夫婦が住む予定の家だったので私側も支払いを負担する事となり、母も依頼の際「細かい打ち合わせは娘夫婦と行って欲しい」と言っており、フローリング、クロスやキッチン等の打ち合わせを行ったが、業者が細かい見積書を出してこない。 最初の契約の際の見積も大きい設備以外は材工一式の形になっており(フローリング張替え:1m2¥10000、クロス貼り:1m2¥2500、雨樋:1m¥2800等)材料がいくらなのかがわからず、適正な価格なのかがわからない。また資材についてもこちら側に選ばせず、床材なら「東洋スリップレスニューWPCかがやき」のみの見本を提示し色のみ選べとの事。もっと白っぽいのがいいと言っても他のは見せてくれない。 母からは耐震の補強や基礎、床下等の修復も依頼していると聞いていたが見積書に項目がない。 施工途中で見に行ったが、風呂場の腐った柱がそのまま放置されている。一部床部分は新しい木材が入れられていた。 契約書(らしきもの)にも細かい規約等の記載がなく当初700万で契約となったが、2階の4.5畳と6畳間を繋げて洋間にする予定だったが、着工後に天井を開けてみたところ梁が1本でなく、部屋と部屋の間で繋ぎ目があるので、梁を1本物に入れ替えなくてはならないとの事、母が雨樋を塗装のみでなく交換して欲しいとの事で追加金¥110万が出る事となったが、変更契約書を作ろうとしていない。 着工後に家に入って見たらリフォーム予定のない部分(旧築・増築部階段、廊下)に養生がされておらず、土足で歩き回った様子があり、畳を洋間へ変更する部屋では、荒板の上で喫煙ポイ捨てを発見。 あまり日当たりの良い所ではないので、フローリングは寒いのではないかと話した際「ちゃんとするので大丈夫」との話だったが、1階のフローリングの施工方法が、現在の廊下、洋間だった部分はそのまま現在の床板の上からフローリング材を貼り付けており、断熱材などは入っていない。 [業者の見解] 見積書については、何度か細かく出して欲しいとお願いしたが対応がない。 追加分が出た際も「材工一式」が目立つ。 契約書についてはまだ問い合わせていない。 耐震補強や修復については、壁や床をあけてみないとわからない部分があるので、必要であればその都度筋交いをいれたり等の対応するとの事。(追加金は取らないと言っていました) 水周りの腐っていた部分については、強度的に問題が出てくる部分でないので修復はしなくても大丈夫だとの事。 土足で上がっていた、喫煙については大工ではなく、木材屋が搬入の際に行った事であり申し訳なかった。 養生と搬入が逆になってしまった。すみませんとの言葉のみ。(その後、養生を実施) フローリングについては、古い床板を剥さずそのまま施工するのが普通であるとの事。 [相談内容] まず母が依頼した工務店はもともと工事対象の家の増築を行った大工の甥が地元で開業しており信頼できるから、との話でしたが、客に対する対応も悪くとても信頼できるとは思えません。 ただ契約してしまった後だったので、せめて自分の納得の行くようにと思っておりましたが、耐震補強などについてもあいまいでありとても不安です。 フローリングの貼りかたについても、このままでは床下は土なので非常に寒いと思われるのですがどうでしょうか?大丈夫との事だったので、断熱材などを入れてもらえるのかと思っていたのですが…張替えなのに元の床板を剥さず上からそのままフローリングを張るのも普通なのでしょうか。 また、土足や喫煙についてですが、古い方の階段はともかく増築部の階段や廊下はムク材の為傷もつきやすいのですが、この部分について何かしら修復をしてもらう事はできるでしょうか。養生前に拭き掃除したようですが、足跡がまだ残っておりました。喫煙についてはタバコの火を荒板の上で消した後もあり非常に不愉快だったのですが、上からフローリングを張って見えなくなる部分なので我慢しようと思っています。 まだ工事途中ですが、耐震補強のみを他業者に依頼し直したほうがよろしのいでしょうか。 ぜひアドバイス願います。 職人が喫煙して、床で揉み消す 養生もしないで、土足で仕上げ材の上を歩行 養生しないので、汚れ放題 シロアリ腐食の跡。木材はそのまま 養生がない。 |
yorozuの感想 | 建築に関して一般人はあいまいな知識しか持っていないので、大工(工務店側)から言われた事をそのまま鵜呑みにしがちです。皆さんのような方々がいる事を大変心強く思っております。 写真はできれば最初から添付出来るようになっていると便利だと思います。 |
アドバイザー | |
関口 啓介 | 関口と申します。 リフォーム工事は既存建物があるため、ある意味では新築工事よりも細やかな対応が必要となります。 まず、耐震改修については、いきあたりばったりでは不可能とお考え下さい。勿論床や壁をめくらなければわからない部分はありますが、既設図面、床下や天井裏から可能な限り事前に確認をした上で、現状を踏まえた耐震計画が必要となります。耐震改修設計ができる建築士に依頼される事をお勧め致します。ご相談の文面から、施工されている工務店では難しいかもしれません。 フローリングの張替えは、既設フローリングの上張りが普通ではありませんが、既設床板を剥がす手間が省けるため、可能な場合には有り得ます。断熱材が入っていなかったのであれば、断熱材を入れる必要があると思いますが、床下からでも場合によっては施工は可能であります。契約内容が曖昧な部分が多いようですので、きちんとした仕様の確認を含めて、一旦工事をストップしてでも、整理・詳細確認が必要と思われます。仕上材の選定においても、希望するものがない場合は選択肢の追加を求める権利はあると思います。 追加や変更における契約事務処理ですが、その都度契約書を作り替えて契約をしなおす事は、あまり無いと思われます。工務店によってやり方様々ですが、見積りと共に、工事承認書(契約書の簡易版)を交わすなどは、その都度すべきと考えます。 傷んだ無垢材の補修は可能ではありますが、所詮補修です。なるべく傷つけないように養生をすべきであり、あまりにひどいものは取替の検討も必要かと思われます。また、タバコの火を荒床板の上で消すなどは言語道断です。職人の質も疑われます。工務店に対してきちんと注意をされた方が良いです。場合によっては職人の変更を求める必要があるかもしれません。 折角のリフォームも、不安と不満が募るだけでは悲しいですから、信頼できる建築士に依頼され、軌道修正ができる事を願っております。 |
コメンテーター | |
大内 彰 | コメンテーターの大内です。 タバコの火を荒板で消してそのままと言うのには強い憤りを感じます。 明細書や詳細図(仕上げの分かるもの)などを作成・提出させて確認しつつ進めて行くことをお薦めします。そうすることで、業者自身も計画的に出来るようになって綺麗な仕事になると思われます。ただ、その詳細図を見ても一般の方はよく理解できないと思われますので、安心のために第三者の建築士に監理やりフォームの監修を依頼されるなどを検討してみては如何でしょうか。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 材工一式は現状ではなかなかわれわれにも提示はしてくれません。 ただ、一緒でも私たちは材工で高いか安いかは、経験と多くのデーターベースがありますから、掌握できます。しかし、一般の方には難しいものです。 業者に依頼するのではなく、今からでは第三者の建築士に確認して対応策を提示してもらうのが良いでしょう。よく勉強なさっていると思いますので、頑張ってください。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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