相談概要 | [氏名] M.K [相談内容:] その他 [居住住所] 東京都中野区 [相談建物所在地] 東京都中野区 [職業] 会社員 [年齢] 47 [男性] on [構造] 鉄筋コンクリート造(PC構造) [引渡し年月日] 西暦 年 月 日 [公庫は使わない] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 3 [延べ面積m2] [延べ面積坪] 37 [工事請負金額] 3590 [設計監理料] 300 |
相談内容 | [現象] 80歳を超える父がマンション1階部分(37坪)を設計事務所に依頼して全面リフォームしましたが、リフォーム後1年と経たずに室内の壁に亀裂が多数発生しドアも枠が反って閉まり難くなりました。 設計図・見積書・精算書と現状を見比べると素人が見ても判る相違が有ります。 契約書類は工事請負契約書で請負者と監理者に同一の会社名と建築士名が記載されています。 [業者の見解] 依頼した設計事務所に原因を聞くと木材が湿度の変化で収縮して発生したが木材は生きているので仕方が無いとの回答でした。私も調べてその為に乾燥材が有るのではと聞くと、木材はA種(水分含水率20%以下)を使用しているので問題ないとの回答です。 設計図と現状の相違は変更されたとの回答でしたが、精算書に記載されていない事は説明が無い。 [相談内容] 相談したい事は、設計事務所の言っている乾燥材を使っても亀裂が発生する事が正しい事なのかと、工事請負契約書で請負者と監理者に同一の会社名と建築士名で監理料が請求できのか(自分で自分を監理する事が不可解です)。皆様のアドバイスをお願い致します。 |
yorozuの感想 | 建築関係は相談したくても、相談先が分からず検索サイトで見つけました。このようなサイトが有ることはたいへん助かります。 |
アドバイザー | |
星 裕之 | 解説員の星です。 この物件は設計事務所に依頼したとありますが、監理者に施工者の名前が書いてあるということは、設計施工の建設会社に依頼したのでしょう。ですから、施工に利害関係のない設計事務所が行う第三者監理ではなく、社内監理で施工されたことになります。ハウスメーカーや建設会社に設計から依頼した場合このような形になります。その際でも施工者自らに監理責任は発生するので、費用の請求は妥当でしょう。 木造ならともかくコンクリート造の室内改装工事でそれだけの割れが出るのは不思議ですね。造作下地材に関しては構造材以上の乾燥が求められます。おそらく設計図書と異なる未乾燥材がつかわれているのでしょう。これは施工前の材料検査で確認しないといけません。 もう一年たったとのことですので、ずいぶん乾燥したでしょう。仕上の割れ等の不都合に関しては2年の保証が義務つけられていますから、建具・壁の無償補修をお願いしてください。最近はこのような状態になるとかえって費用がかさむので、充分な乾燥材を使うことが多いと思うのですが・・・。 |
津村 泰夫 | 解説員の津村です 星解説員の解説の通りだと思います。 お父さんが、設計・監理と施工と同じ会社に発注されたのでしょう。 第三者監理を求められるのであれば別々の会社に発注すべきでしたね。 乾燥材を使っておれば、ドアの開閉が不良となるような変形は考えにくいことですが、木材によってはあり得ることです。2年点検などのおり、乾燥状態の落ち着いた次期に調整してもらうのが通常ですので、お願いしてみてください。 |
コメンテーター | |
長谷川 明弘 | 両解説員の言う通り、設計施工であれば、監理者名義が施工者と同じになる場合が多いです、そして工事現場には、監理業務は必然的に発生しますので、監理料は発生します。 壁の亀裂と、ドア枠の反り等は、業者さんに依頼し調査の上、補修、調整を依頼してみてください。それでも対応が悪い場合は第3者の立場の建築士に調査依頼をすることをおすすめします。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 『自分で自分を監理する事が不可解です』とのこと。 正にその通りです。 これは大儀的には 『ハウスメーカー社員で同じハウスメーカー社員を監理する事が不可解です』、 『工務店社員で同じ工務店社員を監理する事が不可解です』 『設計事務所で同じ設計事務所を監理する事が不可解です』 『建設会社で同じ建設会社を監理する事が不可解です』 『不動産業で同じ不動産業を監理する事が不可解です』 『下請けの設計事務所で依頼者の不動産業者を監理する事が不可解です』 『下請けの設計事務所で依頼者の建設業者を監理する事が不可解です』 『下請けの設計事務所で依頼者の工務店を監理する事が不可解です』 となると思います。 しかし、本当に不可能か? 応えは否。です。何故なら、純粋に建築主のために頑張っている職人的大工はおります。工務店もいると信じています。 しかし、現実はそのような業者は1割もいないかもしれません。 少なくとも施工業者と関係のない設計事務所に設計監理を依頼するべきです。 もし、木材の収縮で亀裂が起きることはあるでしょう。 しかし、表現からする亀裂の多さからは相当の生材が使用されたものと判断することもできますが、上下のコンクリートの下地にしっかり止めたのか?疑問が残ります。 両方が重なったことが原因かもしれません。 もし、木材だけの収縮が原因であれば塗装ならば再度パテ処理の上、再塗装すれば跡形もなく直ります。建具も調整すれば直ると思います。 しかし、固定度が悪い場合は亀裂が再度起きるかもしれません。 第三者に調べてもらってください。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | 解説委員の皆様ありがとうございます。 父が社員数数名の設計事務所の社長にリフォームを相談したところ自社で全て行う事で話が進み、施工者・監理者に社長の名前が記載されていたので、自分で自分を監理する事が不可解と思い相談しましたが建設業界では妥当な事と分かりました。でも、一般常識では自分が受けた仕事を正しくする事がが当たり前で、正しく仕事しているか監理するので監理費を頂きますは通用しない事と思います。 費用追加になる変更は精算書で追加請求されていますが、設計図・見積書で欄間付きサッシが現状では欄名無しサッシですが精算書には記載されて無く、まともな監理をしているかも疑問でした。 37坪の改装で3,000万の費用と監理料300万を支払って、壁に亀裂が出ても木材は生きているので仕方が無いと言われた一般国民はなにを信じたら良いのでしょうか?。 事務局 おぎわら様 >上下のコンクリートの下地にしっかり止めたのか?疑問が残ります。 天井をのぞいたらおっしゃる通りでした、廊下の壁上は上のコンクリートに固定して無く、なにも無い空洞でした。 今後は設計事務所と交渉して結果を連絡いたします、回答していただきありがとうございます。 |
その後 |
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