| 相談概要 | [氏名] S.S [相談内容] 注文住宅の瑕疵 [居住住所] 熊本県八代市 [相談建物所在地] 熊本県八代市 [職業] 主婦 [年齢] 34 [女性] on [構造] 木造(在来工法) [引渡し年月日] 西暦 2003 年 5 月 日 [公庫使用] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] [延べ面積坪] 45 [工事請負金額] 3000 [設計監理料] 280 [様態] 注文建築 [施工者] 大工(工務店) [設計者を選んだのは] 自分で選んだ。 [監理者を選んだのは] 自分で選んだ。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [18確認申請の為の委任しましたか?] - [確認申請書お持ちですか?] - [検査済証は有りますか?] 有る。 [お手持ちの図面は何枚?] 50枚以下 [打ち合わせ何回] 30回以上 [施工者名] Y工務店 [販売会社名] [設計者名] KY [監理者名] KY |
| 相談内容 | [現象] ・天井は構造をそのまま見せています。(屋根に厚い断熱材が施工してあるので)洋風の小屋組になっていますが、その木はボルト等でしめてあります。その木が乾燥で収縮し木と木との間に数ミリの隙間があります。ボルトのねじを締め直して頂く必要がありますか。 ・また南側の2階の床に7mm程の隙間ができました。南側が最も空いていてその他の方位は2から3mmほどです。1回も2〜3mmの隙間がありました。 ・1回トイレの床、腰に大理石を使いましたところ、硬いこーキング材が木の収縮などでぼろぼろになりました。設計士に相談したところ、大理石を使う時点から、歪みが起き、こうなることは話しをしていたこと、ゴム系のシリコンを目地に詰めても同じこと、このままの状態しかない。といわれました。説明は記憶にはありませんでしたが、このままの状態とは、納得がいかなかったのです。木造の家の大理石のトイレはどこも目地がぼろぼろなのでしょうか? ・1階の窓の枠が少し歪んでいます。これくらいなら、滑り出しガラスが付いている方の枠なので、変えてもらってもと思ったのですが、押さえて直します。といわれて2ヶ月たちます。YKKapに直接話を持っていった方がよいのでしょうか? ・壁紙と木の接するところの目地が、引っ張り後からで、破れてきたり隙間が空いてきました。これらの修理は、工務店に無償でお願いできますか。 画像はメールで送ります。 [業者の見解] ・大理石については、手だてはないと言われました。 ・窓枠(ガラスが付いている方の枠)については、押さえてもとに戻すと言われましたが。窓は20年も30年も使うので変えてください。といいましたが、修理でといわれました。 [相談内容] こんにちは、家が建ってからはあまりHPを見ていませんでしたが、専門的な見解をして頂きたく、メールしました。 家は昨年の5月完成し、ポリスチレンフォームの外張り断熱、第3種による24時間換気、気密性能0.6の値(単位忘れました)、蓄熱型暖房器で、この寒い冬も快適に過ごさせて頂いています。しかし無垢(パイン)の床材を使ったために板と板の間の隙間が大きいところで7mm程空いています。質問は5点お願いします。 以上の5点(細かいことばかりで申し訳ないのですが)ですが築1年以内に、申し出ないと無償で修理等してくれないと聞いたことがあります。またその修理はいつまで有償か無償か。またどのように対応したらよいか、公平な立場で教えて頂けたら助かります。画像はメールで送ります。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
| yorozuの感想 | 公平な立場で、いつも的確な判断ありがとうございます。補償範囲についても不勉強で知らないことが多いです。 良きアドバイスをお願いします。ちまちました質問で、申し訳ないのですが本当にわかりません。 |
| アドバイザー | |
| 山口 雅克 | 解説員の山口です。 設計監理者を自分で選ばれ、打合せの回数や図面の枚数も多くて、きちんと業務を依頼された物件だと感じました。S.Sさんのような方はまだまだ少ないので、少しホッとしているところですが、設計者との十分な信頼関係に重ねての御相談だと思い解説をさせていただきます。 蓄熱型暖房器がどのようなものかわかりませんが、九州としてはいつもより寒かった冬を快適に過ごせて良かったですね。質問が5つとありますのでそれについて説明します。 小屋組の構造の室内露出:木の乾燥収縮は避けられないものですから締め直しができるのであれば締めておいて下さい。一般の住宅の小屋組は天井で隠れていますので隙間に気付いていない事が多いのです。締めないよりは締めた方が良い程度に思って下さい。 床の7mm程の隙間:床と壁の隙間なので木材の乾燥収縮だけではないと思いますが部分的な写真からの原因推察は難しいところです。 大理石の目地:木造と石を隣り合わせで使い、床をフラットにして納めるにはこの方法が一般的でしょう。1cm位の段差をつける昔の納め方であればコーキングなしの方法で施工しますが、今回は木材の収縮の落ち着きを見計らって再度コーキングしてみてはいかがですか。若しくは、木材を埋込む方法もあります。 窓の交換:写真からは歪の具合がハッキリしませんので解説しずらいのですが、サッシの外枠の歪みと内側の俗に言う障子の歪みなのかで対応が違ってきます。一般に、引き違い窓以外の不具合はサッシ全体を交換しないといけない事が多く、そのリスクを考えると軽微な不具合はそのままで具合を良くして行く方法を探します。 壁紙と木の目地の無償補修:無償でやってくれます。小さな隙間ができるのは仕方のない事と理解して下さい。 修理や補修など瑕疵の担保に関しては工事請負い契約書の約款に記載があるはずです。細かい説明は設計監理者に聞かれたら説明をしてくれますよ。木造の建物は引渡から1年(四季)で色々な現象がでてきますが、緊急性のあるものとそうでないものを区別し、監理者に1年点検をしてもらうといいでしょう。 |
| 津村 泰夫 | 解説員の津村と申します 1、ボルトのネジですが、木材の痩せ(乾燥収縮)により緩むことは良くあることです。木材の接合部はホゾなどで結合されていることが原則ですが、地震などの非常時に抜け落ちないように金物が取り付けられています。ですからボルトが緩んでいても、抜け落ちることがなければ大丈夫な構造となっています。でも、容易に締めることの出来る位置であれば、締めておくのがベストでしょう。 2、床のスキですが、これも木材に痩せ(乾燥収縮)と見られます。床を支えている根太や梁などが縮んだためでしょう。部分的に痩せの程度が異なるのは乾燥状態や、繊維の密度などにより微妙に異なるからでしょう。 3、大理石との隙間ですが、木材の乾燥収縮は2年程度で安定すると見られますので、2年経った頃に再度補修をおこないます。 4、窓の枠の件は写真では良くわかりません。一般的には枠の補修で対応出来るはずです。 5、壁紙と木の隙間ですが、これも同じように2年点検の際に目地詰め補修をおこないます。通常の工務店であれば、アフターサービスの範囲としてやってくれるでしょう。 写真を拝見しますと、木材の乾燥収縮がかなり激しいようですね、乾燥材を使用していなかった可能性が高いように見受けられます。 工務店との契約書には瑕疵補修期間は何年と書かれていますか?一般的には2年と書かれている場合が多く、2年までは無償で対応してくれると思います。またそれ以降でもさまざまな点で工務店に相談されると良いでしょう。基本的な構造や素材の性能に関することであれば無償で対応してくれるはずです。それ以外の損耗や保障期間外の変状は有料になることはもちろんですから、見積を取ってみてから考えましょう。 |
| コメンテーター | |
| 善養寺 幸子 | 性能の良い物件のようですね。色々な問題は、木の乾燥収縮に起因する関係のようですね。骨組みを見せる建築は、往々にしてこの様な収縮による隙間にクレームが付くことが多く、自然素材住宅の経験がほとんどない方が家を建てられるので、ハウスメーカーは、そのクレームリスクを回避するために新建材で覆う建物を提供する結果となっているようです。結果としてシックハウスなどの問題を孕んでしまったのですが、未だに自然素材への移行が出来ないのは、自然素材の癖を許容しては貰えないからでしょう。 ご質問の内容は、大きな欠陥という物ではないですね。ただ、一般の方には気になる部分のようです。解説員のように木構造のボルトが締められる位置であるならしめて貰っても良いでしょう。それが出来なくても大きな心配をするようなことではありません。床の隙間も木の収縮の問題と思います。確かに厚めの木材を使用すると乾燥機に入れた物でも乾燥が行き届かず日差しが強く急激に乾燥される場所では大きく縮んで、実が外れそうになるような事があります。特に接着剤など用いないで施工された場合は顕著です。予防として施工業者は接着剤を使用したがるのですが、私などは、お客様に木の癖を説明し、健康のために『あばたもえくぼ』と思っていただくようお願いしております。 壁紙との隙間、大理石との目地、これも仕方のないことと言えば仕方ないことと思います。割れることは予想がついたし、見た目に違和感を持たれることも想像ついたのですから、いっそ目地など入れなければ良かったようにも思います。他の解説員の言うように木の収縮が落ち着いたら(2年程度経過)弾性系のコーキングを入れるか、隙間に木材で目地を作るかするしかないでしょう。 壁紙の隙間にクロス用コーキングを入れる方法もありますが、大理石の目地も同様、その様な事を事をすれば、有機溶剤系の物を施することになり、折角の自然素材で健康住宅を実現しているのに自ら『見た目』の、問題でシックハウスを招く恐れもあります。昔の漆喰塗りの建物も柱と壁の間には収縮で空いた隙間がありました。 新建材に囲まれる生活の中、コンマ数ミリ単位の施工精度を要求されることになり、施工業者も厳しい時代です。 サッシも変えて貰う程の事でしょうか?調整で使えるのであれば、それで良いのではないでしょうか?そのサッシを入れ替えることで、折角性能良く出来た気密や防水が壊れてしまうのではないでしょうか? 建築はトータルバランスで、住まう人を守っていると思います。あまり、些細な点を気にされるより、良い部分をいっぱい理解してご自分の家に愛着を持たれたらいかがでしょうか?私が感じる限りでは、住まう人の健康と快適を実現できた、かなり高得点の住宅のように思います。良いお住まいを得られて、恵まれた方だと思います。 大事にしていってください。 |
| 事務局から | |
| 荻原 幸雄 | 自然素材を中心に構成された建物はその材をそのまま表すことになるので、今回のようになりやすいですが、木の宿命といえると思います。 乾燥材を使用しても多少のやせはあります。1〜2年程度で落ち着きますのでその後に補修をかけてください。しかし、現在でも気になるならば補修を先にしてもらうことを交渉してみてください。欠陥というものではないので、ご安心ください。尚、乾燥材ならこのようにならないというわけではありません。また、未表示材でもこのようにならない場合も数多くあります。木には一本一本クセがありますので、ご理解ください。本件は施工精度は多少あまいところはありますが木の性質が多くの原因ですので2年以降は落ち着くものと思われます。 |
| 相談者お礼状 | |
| 相談者お礼状 | こんばんは、小さいことだけのご相談で申し訳なかったのですが、アドバイスありがとうございました。 サッシの枠はYKKの方が来られて気持ちよく交換をしていってくださいました。 その他の点では、設計士に相談し話を進めていますが、直接工務店に話をしても、なかなか話は進みません。(あまり相手にしてもらえないと言ったらいいのかも・・) 工務店の建築後の対応には、びっくりします。残念ですが誠意があるとは思えません。 やはり間に、設計管理者に入ってもらうと、修理にしても早く話が進みます。(工務店はすぐとんできます) 折り合いをみながら、かつ施主の意見も工務店にきちんと伝えながら対応していきたいと思います。 今回は、適切なアドバイスありがとうございました。たくさんの専門的知識を持っていらっしゃる方からアドバイスして頂いて助かりました。これからも、よろしくお願いいたします。 |
| その後 | |
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