| 相談概要 | [氏名] S.S [相談内容] 注文住宅の瑕疵 [居住住所] 静岡県沼津市 [相談建物所在地] 静岡県沼津市 [職業] 会社員 [年齢] 39 [男性] on [構造] 鉄骨造(ラーメン構造) [引渡し年月日] 西暦 2003年10月26日 [公庫は使わない] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 3 [延べ面積m2] [延べ面積坪] 66.7 [工事請負金額] 4400 [設計監理料] 0 [様態] 注文建築 [施工者] 地場大手ハウスメーカー;地域的な大手産業 [設計者を選んだのは] 自分では選んでいない。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けた。 [18確認申請の為の委任しましたか?] した。 [確認申請書お持ちですか?] 解らない。 [検査済証は有りますか?] 有る。 [お手持ちの図面は何枚?] 3枚 [打ち合わせ何回] 30回以下 [施工者名] ZT [販売会社名] ZT [設計者名] U [監理者名] 分からない |
| 相談内容 | [現象] 重量鉄骨三階建て、ALCの外壁に陸屋根。屋根には太陽光発電機のパネルを設置しております。また、三階部分にユニットバス・脱衣所があります。また、脱衣場には洗濯機・電気式乾燥機があります。 引渡しから住み始めて約二ヶ月の12月22日。三階、脱衣所天井から水が落ちてきました。 びっくりして業者を呼んだところ、結露とのこと。検査をしたいから穴を開けさせて欲しいというので、仕方なく二箇所、検査口を開けました。開けながら水が滴るほど天井裏断熱材は水を吸い、断熱材をどかしてみると鉄板はものすごい結露でした。 点検口を二箇所空けましたが、全面結露しているわけではありません。南側約60センチ。北側約1.8メートル。しかし北側でも浴室の上部は北側約30センチ開けて1メートルほど結露しています。どのような場所が結露しているのか本当の理由がよく分かりません。住み始めてたった二ヶ月、しかもこの冬入りたてぐらいで、こんなに結露するものでしょうか? 雨漏りもあるのではないかとも考えて調査を依頼しました。 [業者の見解] 結露している部分は、太陽光パネルの無い部分なので、太陽光パネルの影響ではない方と業者は言っております。昼間、屋根部分のコンクリートが温められて鉄板も暖まったが、夜の冷え込みで鉄板が結露したのではないかとのこと。業者の持ってきた答えは、調査もせず、換気口を六箇所開けさせてほしいとのこと。外断熱を売り物にしているのに換気口を空けるなどもってのほか。承知できません。 [相談内容] 調査すると約束しながら調査しないことも納得ができません。業者は責任もって直すといっておりますが、どのくらいの範囲直せばよいのか分かりません。 結露したということは、かなりの水分が存在したわけで、ALCは水に弱く、一度濡れると乾きにくいようですし、木材やクロスにしても後から腐ったり、カビが発生する可能性もあるので建て直して欲しいと要求しています。 もともと、三階脱衣場は窓の位置が設計と違ったため、後からALCボードを外して窓の位置を変えて、はめ直したとの経緯があります。その他にもベランダ部分の高さが違うなど要求と異なる部分がいくつかあり、業者を信用できない感情を持っています。 友人には慰謝料をもらって解決するしかないだろうというものもいます。 どのように解決していくのが妥当でしょうか? |
| yorozuの感想 | 非常にたくさんの事例について、細かく診断されて大変参考になります。見出し(目次)だけもっと簡単に検索・閲覧できるとさらに見やすくなるように感じます。 |
| アドバイザー | |
| 山野 松雄 | 大阪から解説します山野です。 建物の施行の状態が正確にはつかめないのですが、相談文から想像すると鉄骨の骨組みに外壁はALC版に塗装かタイルの仕上、床は鉄板(デッキプレート)にコンクリートを流してフローリングかカーペット等の仕上,そして屋根はその鉄板+コンクリートの上に防水をした陸屋根。3階の天井仕上げの上に断熱材(おそらくグラスウールでは無いでしょうか)をひいてある。そのような建物と想像されます。 住み始めて二ヶ月でこれほど結露するのでしょうか、雨漏りもあるのではないか、と有りますが、結露だと思われます。場所が湿気の発生する脱衣、浴室近辺ですし12月20日から寒波が日本を襲っていました。各地で大雪でした。 結露の原因に対する業者の説明は、意味不明で理解できません。太陽光パネル云々よりもそもそも断熱防露対策に不備が有ったのではないかと考えてしまいます。 先述した建物の設計は従来良くあったもので、特に欠陥建築とも思えませんが、今回業者が手直しを申し出ている換気口は、天井裏の湿気を排出するために必須のものでした。それが無い点は欠陥と言えなくも有りません。有効な対処法でしょう。 おそらく問題は解決すると思われます。結露がおさまればALCの水濡れ、木材やクロスの腐朽、カビの心配も無いでしょう。天井裏に湿気が回らないようにする事も大切です。 ところが、外断熱工法の建物だから云々とあります。そもそもこの建物は本当に外断熱工法で作られているのでしょうか?天井裏に断熱材があることが疑問です。 また、断熱防露の設計に技術的な未熟さを感じます。12月20日は予期せぬ寒さではあったもののこれくらいで結露の問題を引き起こすのが根拠です。老婆心ながら一階に駐車場などあれば、二階床のコンクリートと仕上の間に結露が起きていないか調べる必要もあるでしょう。 換気口を設けず、今回の問題を外断熱工法の建築物として解決するには、しっかりとした技術者に一から設計を見なおしてもらう必要があるようです。建築士団体の建築相談などで紹介を受けて建築士の門を叩かれるのが良いでしょう。 |
| コメンテーター | |
| 清水 煬二 | 結露だけなのか、雨漏れも影響しているのかは、原因が特定できるまで天井裏を空けておいて確認することで解決します。 文面からの推理では、おそらく結露が激しい状況だとは思います。 結露に関しては、寒冷地以外の施工業者は無関心な場合も多いのが現状のようです。 建て替えを要求しても、現状の不具合だけではそこまでの実現は無理でしょう。 慰謝料よりも、まず正しく原因を特定し、そのうえで手直しをしてもらうべきです。 そのために、また他の部分にも何か不具合があると困りますので、天井裏が見えるうちに解説員も述べているように第三者の専門家に見てもらって、手直し方法まで指導してもらったほうが良いでしょう。 私が新築する場合の例としてですが、ユニットバスの場合、結露を恐れて浴室部分は外部扱いにし、洗面所と浴室の間の壁に断熱材を入れ、ユニットバス自体を断熱材付きの仕様に変更しています。 換気孔は1階でなければ当然設けます。 これは、外断熱であっても同様です。 ですが、様々な考え方がありますし、手直しになりますので、第三者の専門家に状況を見て判断してもらいましょう。 |
| 事務局から | |
| 荻原 幸雄 | 現地調査を実施しない限り、想定の範囲をこえていませんので、原因究明に第三者の建築士に調査を依頼してみてください。 |
| 相談者お礼状 | |
| 相談者お礼状 | 山野さん、清水さん、おぎわらさん、早速解説いただき、ありがとうございます。 大変参考になりました。 原因につきましては、現在計測器を入れて調査中です。 解決の経過などについては、またご連絡させていただきます。 取り急ぎ、まずはお礼まで。 |
| その後 | 先日は、有難うございました。経過を報告させていただきます。 地元の1級建築士の方に見ていただきました。結露については、雨漏りの可能性も高 いので、雨漏りの調査をすることになりました。 また、同時に温湿度計を設置して、データーを取っていくことにもなりました。 外断熱について、業者は私には基本的に外断熱で、天井裏断熱材は必要が無いけれどサービスで入れていると言っていたのに1級建築士の指摘に対し、まったくの外断熱でないことを認めました。 業者のいい加減さには、頭がきますが、長い時間かけて調査し、直していくこくとになりました。やはり、第三者を入れていくことが大事だということがわかりました。 とりあえず、ご報告させていただきます。有難うございました。 |
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