| 相談概要 | [氏名] S.K [相談内容] 注文住宅の瑕疵 [居住住所] 山形県東田川郡 [相談建物所在地] 居住住所に同じ [職業] 団体職員 [年齢] 41 [男性] on [構造] 木造(在来工法) [引渡し年月日] 西暦 2001年12月25日 [公庫は使わない] on [性能保証は使っていない] on [何階建て] 2 [延べ面積m2] 118.98 [延べ面積坪] 36 [工事請負金額] 1200 [設計監理料] 0 [様態] 注文建築 [施工者] 大工(工務店) [設計者を選んだのは] − [監理者を選んだのは] − [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けた。 [18確認申請の為の委任しましたか?] した。 [確認申請書お持ちですか?] 有る。 [検査済証は有りますか?] 有る。 [お手持ちの図面は何枚?] 1枚 [打ち合わせ何回] 5回 [施工者名] K.S [販売会社名] [設計者名] I 設計事務所 [監理者名] I 設計事務所 |
| 相談内容 | [現象] お願いします。 屋根裏の結露がひどく、断熱材がびしょびしょです。 異常は、天井のしみで気づきました。瓦屋さんに瓦を一部剥いでみてもらいましたが、雨漏りではない。大工さんにも見てもらいましたが、結局は結露のようです。 2階の部屋の広さは20畳。切妻屋根の半分の面積のロフトがあり、切妻屋根の形通りの天井の天井裏(屋根裏)空間はほとんどありません。瓦の下(中?)に3cmほどの空間があり、断熱材があって、天井材があるという作りになっています。瓦を剥いでびっしり敷き詰められている断熱材に手を突っ込むと、まるで手を洗ったかのようにびしょ濡れになりました。 しかも木材が腐りかけているように見え心配です。ただし、納戸部分にはしっかり屋根裏空間があり、その部分の結露は無いようです。 設計者は名ばかりの存在で、大工さんと私とのやりとりで間取りを考え建ててもらいました。 [業者の見解] 大工さんからは、「不勉強なところがあった・・・」と言われました。不誠実と言うわけではまったく無いのですが、今のところそれ以上のことはとくにありません。 わずかな屋根裏空間に通気させる換気口をつけると良いだろうとのことで、そのカタログをいただいてますが、果たしてどうしたらよいのかわからず、そのままになっています。 [相談内容] この屋根裏の結露が引き起こした今の状態を今後どのようにすればよいのでしょうか。 1.結露を改善するための、効果的な工事は? 2.屋根裏の木材はこのまま使用可能か? 3.大工さんにもある程度責任があると考えていますが、改修費用は100%私が出費するべきなのか? こうしている今も屋根裏の結露がまた進行しているのかと思うと不安で たまらない心境です。 以上、何卒よろしくお願いいたします。 |
| yorozuの感想 | 途方に暮れそうになっているところ、たまたまこのホームページを発見。かじりつく様に今までの相談と回答を拝見しました。私の相談内容に似たものは少ないようですが、色々参考になるところも多く、今後の繁栄をご期待申し上げます。 |
| アドバイザー | |
| 清水 煬二 | 解説員の清水です。 文面では、内容が正確に把握できませんが、勾配天井の部分は結露していて、通常の平天井で小屋裏空間があるところは問題がないというような内容だと理解いたしました。引渡しから1年半位たっているわけですね。 すがもりや雨漏れではなく、結露であるならば、文面からの想像ですが、地区的に冬の間は結露水が凍結してしまい、やや暖かくなってから融けてきたと思われます。 結露の原因は、防湿工事がなされていないか不充分なことに加え、通気工事が無いか不充分だったことにあると思われます。お住まいになってから2回目の春を迎えているのであれば、恐らく1回目の春は、断熱材やその他の材料などが結露水を吸収し発覚しなかっただけでしょう。 換気口を付けるだけの手直し工事で終わっては絶対にダメです。 濡れている断熱材はすべて取り替えなくてはいけません。 内側から内装部分を剥がして、木材部分を完全に乾燥させる必要があります。 その上で、新しい断熱材を入れて、通気を確保し、防湿を完全に行ってから塞ぐことになります。 暖かくなった今のうちに行っておく方が良いでしょう。 現在の気候では、新たな結露が発生することは少ないでしょうが、濡れたままですから、このままでは大いに問題です。 これを行わないと木材に腐朽菌が発生し、腐っていくことになります。 現在腐朽菌が発生していなければ、これからでも完全に乾燥させれば木材の部分は取り替えなくても良いかもしれません。 但しこれは、状況を確認しなければ判断はできません。 関東以西の工事業者が寒冷地でいつもと同じように工事すると、このような被害が出る確率がかなり高くなります。 関東では、間違って工事して結露被害が発生していても量が少ないので、問題になるまでに至らないか、そのまま発覚しないだけです。 普通、寒冷地での工事に慣れていればそういうこともないのでしょうが、勾配天井を行ったのが初めてだったのかもしれません。 いずれにしろ、業者の勉強不足です。 手直しするにも、その業者のレベルでは、任せてしまっては心配です。 多分うまくできないでしょう。 設計監理の建築士が存在するはずで、その方にも責任が無いとは思えませんが、現場を見る気のない監理者でしょうからおそらくその方に立ち会ってもらっても不安は解消しませんね。 第三者の専門家に立ち会ってもらい指示、確認してもらうべきです。 文面からすると、ご心配のやり直しの費用は、業者が全面的に負担するのが当然のように思われますが、建て主が負担しなければならない理由が何かあるのでしょうか? もうひとつ心配なのは、壁の部分も同じように結露の被害が気づかないだけで、発生している可能性があります。 北面の外壁部分の壁内装の下のほうを剥がして確認したほうが良いでしょう。 |
| 善養寺 幸子 | 解説員の善養寺です。 私の知人の新居で全く同じ事が起こりました。東京23区内の話です。 屋根と天井の間にほとんど空間無くグラスウールで断熱した切り妻屋根の屋根成り天井のリビングでの話です。天井にシミが出て、触ってみると天井の石膏ボードがぐずぐずで指が入ってしまう状態でした。結露が酷い場合、雨漏りの様な被害をもたらします。寒冷地に限ったことではありません。 解決策として、天井、断熱材を全部取り、天井を下げ、屋根下地と断熱材の間に少なくとも150ミリ以上の空気層(東京での話です。地域の方に相談ください。)を確保し屋根換気を設け、それで解決した様です。 もっとシビアに改善するなら天井面で気密層を作ると良いのですが、分からない大工さんではポイントがつかめず難しいかも知れませんね。 屋根換気をしかり設ける、その方法が良さそうです。 建築技術って細かな知識が必要なのです。間取りを作って役所に書類を出すだけが建築士の仕事ではないのです。能力のある人に設計監理して貰うことで、こんなトラブルにあわず、より良い建築が手に入るのです。今更遅いですが、今回の件は建築士にちゃんと見てもらって具体的に解決方法を出して頂いたらいかがでしょうか。 |
| コメンテーター | |
| 古賀 保彦 | グラスウール他、断熱材の種類によっては十分な湿気対策と侵入した水蒸気を逃がす通気層を考慮しなければなりません。 解説にありますように屋根〜天井の構造を見直すとともに、濡れてしまった木材・資材の乾燥具合を勘案し取替えも視野に入れて対処された方が良いでしょう。その際は、現状把握と防湿・通気工事対策を合わせて、知識のある建築士に入っていただくのが一番かと思います。 結露の原因となる水蒸気が通常の生活で生じる程度のものであれば、設計・施工上の問題だと思いますので、ご相談者が改修費用を出す筋ではないと考えますが、改修対策を別の建築士に依頼される場合の費用負担も含めて設計者・施工者と良く話し合ってお進め下さい。 |
| 事務局から | |
| 荻原 幸雄 | 天井の結露という説明が多いですが、大工が雨漏りではないといっても断言はできません。 室内の換気や使いかってもあります。総合的な判断はまだ必要な段階と思われます。 大工さんが家を造るのですが、現代のように設備が機械化されいろいろな要素の多くなっている建物では大工さんだけの知識で建つものではありません。設計者監理者および現場監督(管理者)が自立している関係こそ、適切な建物ができるのです。屋根裏に150mmの空間を確保するということだけが問題ではありません。 それより少なくてもその居室の蒸気の排出方法がもともと問題だったのです。窓の大きさ、空気の流れ、給気口の大きさ位置、暖房器具の種別容量、配置、使い方、などいろいろな要素を総合的に判断する設計能力が大切なのです。 1と2に関しては信頼できる建築士に現地調査してもらい総合的に判断してもらってください。 3については設計者を入れずに大工さんと打ち合わせしているようなので、無意識でも設計を大工がアレンジしたこともあるでしょう。しかし、本来は設計者や監理者の仕事です。100%大工に責任は難しく、また、あなたが100%悪いわけではありません。監理者に責任があると思いますが、形だけの人なので、事実上責任は持たないでしょう。(逃げるという意味です) よって話し合いで折半ということで解決を図ってみてください。 |
| 相談者お礼状 | |
| 相談者お礼状 | |
| その後 | |
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