相談概要 | [氏名] F.M [相談内容] 注文住宅の瑕疵 [居住住所] 神奈川県川崎市 [相談建物所在地] 神奈川県川崎市 [職業] 無職 [年齢] 68 [男性] on [構造] 木造(在来工法) [築何年ですか?] 築 30年以内 [何階建て] 3 [工事請負金額] 1600 [様態] 注文建築 [施工者] 大工(工務店) [設計者を選んだのは] 自分で選んだ。 [監理者を選んだのは] 自分で選んでいない。 [確認申請書は本来建築主が出すと説明を?] 受けていない。 [18確認申請の為の委任しましたか?] してない。 [確認申請書お持ちですか?] 無い。 [検査済証は有りますか?] 無い。 [お手持ちの図面は何枚?] 10枚以下 [打ち合わせ何回] 4回 |
相談内容 | [現象] 4年前に築20年の住宅のリフォーム及び増築(1階の一部及び3階)を実施しました。1年経過後、1階の窓枠から2階の雨漏りがありその都度補修してもらいましたが、最近になって外壁サイディングに異常があるのに気がつきました。 具体的には @南面が特にひどく全面的に波状のふくらみが発生している。 A東面(玄関)及び北面の10箇所以上にふくらみを生じている。 直ちに建築士に連絡し、現地調査の後、数度の交渉を重ねた結果、南面は隣家との間が30cmしかないとの理由で無断で合板下地を入れなかった等の手抜きを認めたうえで、2に記載したような提案をしてきました。 [業者の見解] @外壁サイディング張り[東面.玄関]1階〜2階まで現状サイディングを剥がし合板下地にフエルト+縦胴縁+サイディング金物取付+サイディング張りを再度張替る。3階[現状]〜2階との見切りは横に化粧平パネルを張り塗装仕上げをする。窓廻りは、パネルを張り塗装仕上げ+サッシュ−下水切り取付。基礎とサイディングとの間は水切り取付。 A外壁サイディング張り[南側]1階〜2階迄現状サイディングを剥がし合板下地にフエルト+縦胴縁+サイディング金物取付+サイディング張りを再度張替。3階[現状]〜2階との見切りには横に化粧平パネルを張り塗装仕上げをする。窓廻りは、パネルを張り塗装仕上げ+サッシュ−下水切り取付。尚コーナー用サイディングは既存として、そこ箇所との見切りは縦に鉄板を入れて塗装仕上げをする。基礎とサイディングとの見切りは水切り取付。 B外壁[西側]は現状のまま。 C外壁サイディング張り[東面]1階〜2階迄現状サイディングを剥がし合板下地にフエルト+縦胴縁+サイディング金物取付+サイディング張りを再度張替。3階[現状]〜2階との見切りは横に化粧パネルを張り塗装仕上げをする。窓廻りは、パネルを張り塗装仕上げ+サッシュ−下水切り取付。尚コーナー用サイディングは既存として、その箇所との見切りには縦に鉄板張り塗装仕上げをする。基礎とサイディングとの見切りは水切りを取付。1階部分で隣地との間にサイディングが張れない時には話し合いの上防水モルタル下地塗装仕上げにする場合もある。 [相談内容] 当方としては以下の理由で建築士の提案を拒否したいと考えております。 @張替部分のサイディングは現存のものと同じ色にするのは難しいとのこと。したがって南・北・東の3面は3階と2階で色分けになり、西面は一面同じで全体的につぎはぎの建物になってしまう。 A3階及び西面は増築部分なので欠陥がないといっているが確証はなく、実際多少の波状のゆがみが現状見受けられる。 したがって、当方といたしましては業者に全面サイディングのやり直しを要求するか、もしくは現存サイディングの剥がしだけをしてもらい、サイディング費用(全部または一部を)を要求して他の業者に依頼したいと考えておりますが、このようなことは可能でしょうか。相談にのって頂きたく、メールをお送りします。なお、写真は現像でき次第、郵送させて頂きます。 アドバイスを宜しくお願いいたします。 ![]() ![]() |
yorozuの感想 | 私どもだけが不運にも住宅に欠陥を負わされていたと思っておりましたが、これほどまでにたくさんの方々が被害にあわれていることに驚きとともに怒りを感じました。しかしながらこのように詳細なアドバイスをしかも無償で提供して下さっている良心的な建築家・構造家・設備家の方々が多くいらっしゃることは、大変すばらしく私たち消費者としてはとてもありがたいことです。 運営は経済的にも時間的にも大変なことが多いと思いますが、ぜひ今後もこの活動を継続し広げていって頂ける事を心から望んでおります。 |
アドバイザー | |
古賀 保彦 | 埼玉の相談員の古賀です。 ご相談内容からはずれていますが、サイディングのゆがみの原因は解明されているのでしょうか? 広範囲に渡っているようですので、全体的な漏水や材料そのものの不具合など色々な原因が考えられます。また、外壁だけでなく、構造材、断熱材のダメージなどは無いのでしょうか? 原因が不明のままの対策は危険であるとともに、表層だけの補修では重要なことがうやむやになり、後に多大な労力を必要とする場合もあります。 本件では、補修費も少ない額ではありません。キチンとした調査によって原因と隠れた被害状況を解明することが、後々の新たなトラブルを未然に防ぐ事にもなり、お互いの余計な労力や出費を抑えることにもつながります。 ご相談の、サイディングの貼り替え範囲や施工者選定・費用負担の件については調査や原因、対策方法によっては取るべき方針が変わってくる可能性がありますので、まずは、第三者の建築士をいれた調査、原因究明をお勧めします。 |
中川 雅実 | 神奈川解説員の中川です。 現在販売のサイディングは、必ずしも合板下地の仕様ではありません。 漏水には、見える漏水と、見えない漏水が有ります。 今回のサイディングの膨らみは、壁内部の湿気なのではないでしょうか? 現在までの漏水を再度調査し、見えない漏水があるかどう確認されることを提案します。 |
コメンテーター | |
小松原 敬 | コメンテーターの小松原です。 原因をきっちり究明した上で修理をしないと、同じ事の繰り返しになります。 なぜそうなったかを調査されることをお奨めします。 |
事務局から | |
荻原 幸雄 | 的確に復旧してもらう為には原因を客観的に究明する必要があります。 要求を出す前にそれが最初です。 この場合の施工や設計した人の見解は客観性をもちません。 なぜならこのような建物を許した安易な人達だからです。こころの無い人達に客観性を求めても無駄です。 第三者の建築士に原因の追求を依頼してみてください。 その後に手立てを考えなければ、瑕疵の上塗りをするだけです。 |
相談者お礼状 | |
相談者お礼状 | |
その後 |
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