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建築よろず相談

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No.0494 大工さんが決まっている土地の購入

 相談概要 [氏名] KT
[居住住所] 静岡県榛原郡相良町
[相談建物予定地] 同町内
[職業]
[年齢]
[構造] わからない
[設計者はどなたに依頼しますか?] 特に決めていない。
[何階建て] 2
[様態] 注文建築
[施工業者はどちらに依頼しますか?] 特に決めていない。
 相談内容  現在土地を探している所ですが、資金面も考え借地で検討していたところ、大変気に入った借地が見つかりました。しかしながら仲介者から、地主が大工なので大工仕事は自分のところでやらせてほしいという条件であると聞かされました。 その地主さんは、同じ町の大工さんではないのでどんな仕事をしてきた方なのか全くわかりません。(設計などはしないそうです)
仲介者の話ですと、奥さんと2人で長くやってきた町の大工さんという感じの人のようです。

今まで家の建築に関しては、住宅展示場をいろいろ廻って、メーカーの営業マンの方々とも話す機会も多く、ある程度、自分達の中に思い描いている家やこだわりもあります。いくら、その土地が気に入ったからといって、住む家はどんなものでもというわけにはいきません。 結局、仲介者の話では、建築士事務所に入ってもらって、色々指示を出してもらいその大工さんに建ててもらったらどうかというのですが、建築士事務所に頼むことに抵抗はありませんが、やはり実際現場で、家を建てるのはその大工さんですから・・・

建てたあとで後悔はしたくありません。こういった場合、或る程度の経験のある大工さんであれば建築士事務所におまかせして問題はないのでしょうか?借地契約がイコール建築契約になってしまうので安易に結論を出せません。
 yorozuの感想 大変わかりやすいと思います。今後も利用させていただきたいです。
アドバイザー 
鎌田 明彦  私の現場管理の心得の一つとしまして、「人(人柄)は信じても、腕(技術)は信じるな。」と言うのが有りまして、職人さんにお会いして話をすれば、おおよその人柄は分かります。いい人 良心的な人だから、仕事を任せて大丈夫と、判断してしまいがちですが、腕(技術)は、別物です。実際の仕事を確認するまで、それは分かりません。

>奥さんと2人で長くやってきた町の大工さん
とのことですので、在来工法の大工さんなのでしょう。在来工法の場合、腕の善し悪しが、そのまま構造耐力にも影響しますので、より一層の注意が必要になります。では、大工さんの腕は、どのようにすれば判断できるのでしょうか?
工事中の現場で、構造躯体から仕上げ工事まで、一通りを確認できれば分かります。

工事中でなくても、木部の造作(大工さんの仕上げ工事)を多く見られる建物、例えば、和風建築の外観や和室を見れば、ある程度の判断は出来ます。とは言え、これは建築に関する専門家の目を通して見た場合です。建築士事務所に頼むことに抵抗が無いのでしたら、この段階から相談されては如何でしょうか?

最後に、一般的な評判ですが、静岡の大工は、腕が良いと言われています。同県内で、業務をしている私としても、これは同感です。
善養寺 幸子  地主との関係ですので、こじれると永く付き合っていくのに嫌な思いをずっと続けなければならないのは辛いと想像されますが、反面、とても良い関係が作れれば、親戚以上の付き合いが続いていくかも知れません。本当にその土地が気に入っていているのなら、地主さんに会ってみたらいかがでしょうか。

確かに地主さんに施工を依頼することになったら、設計事務所に間に入ってもらってやっていかないと、言えないことも出てきたり、内容に不安を抱いたりもするでしょうから地主さんに頼む場合は設計事務所は大前提だと思います。
ただ、マイナス要因のフォローにと設計事務所を考えるのはつまらないと思います。特に家に対して自分の思いがあり、拘りがあるのでしたらその拘りに合った設計者を選ぶことが重要でしょう。それは、地主さんに施工を頼まないとしても、拘りがある人でしたら設計事務所に依頼することをお奨めします。

大手ハウスメーカーだから、必ずしも家族でやっている工務店より勝った内容であるとは言えません。私も静岡で、地元のたった独りでやっている大工さんと一緒に別荘の建築をやりましたが、丁寧な仕事で、腕の良い職人仲間ばかりで、地元の木材を上手く使って安く質の良いものを作ってくれました。やっている最中はよくぶつかりましたが、竣工時には仲間意識が出てお互い印象深い建築になりました。数年経っていますが、今でも大工さんは別荘番のように気を使ってくれており面倒を見てくれています。アフターケアの小回りが利くのも、小さな工務店の売りであるかも知れません。

 考えすぎるより、大工の腕を見せてもらってはいかがでしょう。施工してもらった施主さんに人柄や仕事の印象を伺ってみたらいかがでしょう。ただ、どうしても素人目で見ると、デザインや間取りや仕上げの材料に目が行ってしまい、技術の部分を判断できないことがあります。専門的な目で見てもらうために建築士の方と一緒に見てもらったらいかがでしょうか?(その際の建築士は設計事務所の設計監理を業としている方にしてください。建築士を持っていれば誰でも良いという訳ではありません。)その上で、善し悪しの最低の判断はしてもらい、施工を前提に土地の借地契約をしたらいかがでしょうか。

ただ、その際も覚書きとして、施工を前提としているが、施主の希望する建築が技術的に不可能であったり、見積や対応に対し「施工者」として誠意なく、不的確と判断される様な事態が起きた場合は、借地契約と施工約束は別とし、施工者を地主とは別に選定することはやむを得ないとする。と交わしておいたらいかがでしょう。

ですから、借地契約は単独で借地契約を行い、設計が終わって施工見積を出してもらい納得してから施工契約を交わすと言うことは絶対条件です。坪単価などの工事契約含む借地契約じゃなければ駄目というのでしたら、残念ですがその土地はあきらめた方が良いでしょう。設計事務所の設計は表面的なデザインだけではありません。耐震性や耐火性、建築の性能も設計します。監理は見積のチェックから、現場での技術的なアドバイスも行います。

施工者との関わりも色々です。大手ゼネコンから個人の大工さんとも仕事します。設計者がこれじゃ駄目付き合いたくないと言う業者なら、施主としても関わらない方が妥当です。
 コメンテーター 
堀住 勝雄 両解説委員の言葉にもあるようにその人の仕事を見せてもらわなければ判断はつきません。案ずるより行動、会ってみて、そして上記のような希望の条件を話してみましょう。
 事務局から 
  荻原 幸雄 家づくりには「いい設計」は欠かせません。「設計」とは「いい空間を作るために図面を描くこと」といえます。
そして大工さんは「いい腕」を発揮させて、それを監督の「いい管理」があり、そしてを監理者が「いい監理」をしてこそ初めて「いい家」になります。どれも大切なことと、ご認識ください。
相談者お礼状 
 相談者お礼状
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