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No.0156 昔の田造りの木造軸組住宅

 相談概要 [氏名] M.Kさん
[住所] 大阪府貝塚市
[年齢] 45才
[構造] 木造(在来工法)
[築年数] 約50年
[階数] 1階
[様態] 注文建築
[施工者] 大工(工務店)
[設計者] 知らない
[監理者] 知らない
[確認申請書存在の有無] 無い。
[設計図面枚数] 0枚多分無い
[着工までの打合せ回数] -回
 相談内容 HPを見せていただき、ボランティアの精神に感心するとともに、早速、甘えさせていただきます。

相談は、現在の住居の建て替えに関連した問題です。
上記建物内容は、私の実弟4人家族が住んでいる私の旧実家です。昔の田造りの木造軸組住宅です。弟家族が手狭になり、建て替えたいと申しております。別に住んでおります両親は、しっかりした建物なので、もったいないと言い、撤去・新築に賛成しません。大黒柱や、大梁などは、昔ならではの太さで、丈夫そうに見えます。

しかし、ご存じの南淡路...大震災の時に相当揺れを経験している事と、雨漏りのために屋根瓦を何度か補修しております。どちらにしても、我々素人では、増改築がよいのか、取り壊し・新築がよいのか、また、古材の再利用による新築が良いのか、どのやり方が可能かどうかも分かりません。また、当時お世話になった大工さんも亡くなられ、その後親しくおつきあいさせていただいている大工さんや建築家の方もありません。

そこで、どこに相談したらよいか、どうしたらよいかなど、”築50年”という条件だけで考えられる事をアドバイスしていただけるでしょうか。

なお、弟夫婦は、軽量鉄骨造のプレハブ工法を目指しているとのことですが、情報として教えてやるつもりです。

私どもは、5年ほど前に、Sで木質プレハブ住宅を新築したのですが、どうも、後悔するところが多く、弟夫婦にはしっかりした家を建てて欲しいと思っております。

分かっている条件は、次の通りです。

(旧家)
・6、4.5、10.5、7.5畳の居室、6畳の台所、6畳の土間、風呂、トイレ
・屋根裏の農機具置き場(通常の梯子で利用する土間形式)
・敷地内に別途納屋があり、敷地全体で、約40坪程度あると思います。
・敷地は旧街道(幅3.2m程度の市道)に面しており、間口11m、奥行13mの土地です。
・用途地域は、市街化区域内で、区域の指定はよく分かりません。
・汲み取りの地域です。

(弟家族)
・43才の弟夫婦、2人の息子(高校2年、小学5年)
・納屋は、取り壊し、撤去する予定です。
・車は、2台の予定です。

もし、外観や内部の写真が必要であれば、送らせていただきます。また、実地に調査していただかなければならないのであれば、恐れ入りますが、連絡をお願いします。

お忙しい中、漠然とした内容で恐れ入ります。どうか、よろしくお願いします。
 yorozuの感想
アドバイザー 
木津田 秀雄 ご自身がプレハブ系の建物を建てられての話ですので、説得力がありますね。

築50年の建物でも、耐震補強をしたり増改築をすることで十分に利用できる可能性があります。逆に築20年の建て売り住宅ではそうも行かないのが現状です。一度、建物を調査してみて、どの程度の状態であるかを確認して相談してみる価値はあるとおもいます。

50年前の建物ですから、基礎廻りに問題がある可能性が高いですが、工事中に転居できるなら建物を持ち上げて基礎工事を行うことも可能です。知人の工務店では、 100年前の建物の材料を再利用して新築をしましたが、非常にしっかりした材料でしたし、材の組み方も合理的な物でした。しかし「全て昔が良かった・・」わけではありませんから、金物を使ったり、構造計算をしたりして、安全性の確認をしながらの作業になると思います。

個人的には、ぜひこの建物を活かす住宅をつくってもらいたいと思います。
 コメンテーター 
 事務局から 
  荻原 幸雄 古建築のよさと現代技術の融合は新しい日本の建築を生み出す原動力になるかもしれませんね。

新建材で作られた建物が乱立し日本がどこの国か解らなくなるより、新しい何かを捜し求める姿に共感を覚えます。

是非、新しい姿を追い求めて見てください。
そこに、やすらぎの家が見えるかも知れませんね。
相談者お礼状 
 相談者お礼状
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