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No.1360 通気胴縁の防腐処理について

 相談概要 氏名: A.I
相談住所(市町村までで可): 愛知県豊明市
職業: お勤め・専門・技術職
年齢: 40
性別: 男性
構造: 木造(在来工法)
引渡し年月日はいつですか?: 西暦2015年1月25日
何階建て?: 地上2階
延べ床面積: 103.31u(31.25坪)
工事請負金額(売買金額)はいくらですか?:1800万円
設計監理料はいくらですか?:0万円(支払いの無い場合は0とご記入ください)
建物様態: 注文建築
施工者: 建設会社     :ゼネコン・各種用途
設計図は何枚もらいましたか?:4枚
工事着工までに設計打合せは何回しましたか?:10回
施工者名: I建設
販売会社名:
設計事務所名: L一級建築士事務所
 相談内容 通気胴縁の防腐処理についてお聞きしたい事があります。

まず、契約書には防腐処理済通気胴縁を使うと書いてありました。
それを見ていましたし、社長さんにも確認していました。
骨組みや基礎など詳しく設計段階から聞いており、外装工事が始まり見に行ったところ防腐処理がしていないのかな?という疑問がありました。
結果、防腐処理はしていませんでした。

ネットで見ましたところ、防水シートの関係で防腐処理をしない方が良いという事と、防腐通気胴縁と同程度の耐蟻、耐腐性を有するとされている無処理の樹種の胴縁を使用していただくとありました。うちは普通の材木です。
防腐処理してあると安心していましたが普通の材木で通気胴縁を付けて工事を進めて良いものかわからず困っています。
一応、工事は止めてありますが…

━━ 業者の見解(上記現象に対する業者や販売会社の見解をお書きください):

体に悪いから大工も気分が悪くなるくらいだから今のうちは防腐処理はしていない。
防腐処理をしてある材木を運んで来るのはサ○○○ハウジングだけだ。

耐蟻、耐腐に同程度の木材ですか?
外装業者さんに聞きましたがわからないので現場で確認します…

責任者の方に聞いたのですがわからないものなのですか?

━━ 相談内容(相談したいことを具体的にお書きください。):

防腐処理してあると安心していましたが普通の材木で通気胴縁を付けて工事を進めて良いものかわからず困っています。
一応、工事は止めてありますが…

私達は万が一その無処理にしてしまってシロアリ被害などなった場合、もちろん、自然の流れでシロアリ被害があれば直しますが…

通気の関係もあると思いますが…

契約書に防腐処理って書いてあるのでひのきなどの材木に貼り直しを要求してもいいでしょうか?

 yorozuの感想 初めて使わせていただくのでわかりませんが、みなさん色々あるようなので少しでも気を楽にしてあげてほしいです。
アドバイザー 
山口 雅克  私が設計する通気胴縁には防腐剤は使っておりません。マツ系、米ツガ、杉などで可としています。桧をわざわざ使う必要はありません。

 界面活性剤を含んだ薬剤で防腐処理をした場合は水分の表面張力が低くなり、水滴になることができずに防水シートに雨水がしみ込んでしまうことがあるとの報告を聞いたことがあります。

 請負契約書に書いてあったとしても使わない方が賢明です。普通の木材が使われているとのことですがどのような樹種でしょうか。
 ホワイトウッドなど蟻害に遇いやすい物は別として、軸組材として使われるものがいいでしょう。

 ヒノキはいい材ではありますが通気胴縁用のサイズとしては一般的に流通していないのではないでしょうか。まずは、今使われている材種を確認してみてはいかがですか。
関口 啓介   山口解説員も説明しておりますがわたしの事務所でも防腐処理した胴縁は使いません。
 防腐処理した胴縁が施工途中などに雨にさらされると防腐剤が溶け出して防水紙の防水性能を弱める危険があるためです。

 そのため耐蟻性の低いホワイトウッドなどの使用は避けます。
 耐蟻性の高い樹種でも熱帯雨林材を除けば辺材は耐蟻性が劣るのが実情です。

 耐久性の高い樹種としては針葉樹ではヒノキ、ヒバ、スギ、カラマツ、ベイヒ、ベイスギ、ベイヒバ、ベイマツとなります。
 スギは強度が若干落ちるため18o以上となります。

 しっかりとした通気が確保され、雨漏りがなく、ホワイトウッドなどの特に耐蟻性が弱い樹種でなければ蟻害は受けにくいと考えています。
 樹種をご確認いただき、通気ルートを確保したうえで漏水のないような施工をすれば、大丈夫かと思われます。
 コメンテーター 
志賀 隆行 解説員の方々もおっしゃっているように、防腐防蟻については通気胴縁に関しては施工されない方が多いように思います。
 通気がきちんと施されていれば虫害は考えにくいからでしょう。
 参考にして頂ければ幸いです。
 事務局から 
  古賀 保彦  通気が確保されていれば蟻害は生じにくいと考えられますが、雨水が進入した場合、胴縁と外壁材や透湿防風シートとの間に水が浸透する可能性はあります。

 長期間に渡ってそのような現象が続くと、胴縁が腐食する可能もありますが、そもそも雨水の進入は外壁側でシャットアウトすべきものですから、そのような事態が起こらない様、外壁側の止水を入念に施工するというのが基本です。
 もし通気層側に漏水が生じた場合には、胴縁だけではなく、換気ダクトや配線などの貫通部から室内に漏水する可能性もあるからです。

 建物は地震や台風、交通車両による振動等で常時動いています。また、雨や紫外線など自然環境に晒されていますので、経年によって外壁に隙間が生じたり、シーリングの劣化が進行しますので、竣工後は定期的な観察・対処(維持管理)が必要です。

 解説をご参考に、現状の胴縁が一般的な耐久性を持った樹種で施工されているかどうか、また、今後の外壁工事に当たっては止水をどのように行うのか、を施工者に確認しながら進められるとよいでしょう。 
相談者お礼状 
 相談者お礼状
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